日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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学校保健体育研究部会 » 【課題C】体育・スポーツ健康科学は学校保健体育の進展にいかに貢献できるか

学校保健体育研究部会【課題C】口頭発表②

2021年9月8日(水) 13:45 〜 15:10 会場11 (Zoom)

座長:春日 晃章(岐阜大学)

14:55 〜 15:10

[学校保健体育-C-10] 中学校2年生のバスケットボールにおける戦術的知識テストの検討

攻撃に関する戦術的知識に焦点を当てて

*秋山 和輝1、岡出 美則2 (1. 筑波大学附属中学校、2. 日本体育大学)

体育授業でゴール型球技のゲームの参加を保障するためには単に技能の習得だけではなく、ゲーム中に必要となる知識の習得が必要である。しかし、日本の中学生が何を学ぶ必要があるのかを検討するためのデータが乏しい状況である。ゲームパフォーマンスの向上に向けて、体育の授業で学習可能な知識を確定していくことが重要になると同時に生徒が理解している知識を簡易に評価できる方法の開発が重要になる。そこで本研究では、秋山・岡出(2020)を基に戦術的知識テストの信頼性、客観性、設問ごとの難易度から検討することを目的とした。内容の妥当性を担保するために専門家6人と協議、検討を重ねた。その後、予備調査を実施し、文言及び解答時間を検討した。本調査は2021年3月に中学2年生204名(有効回答数196)を対象に戦術的知識テストを実施した。生徒の解答の安定性と評価者の評価の安定性を検証するために再テスト法を実施した。分析方法はSpearmanの順位相関係数と一致度の指標としてκ係数を算出した。体育授業で適応可能であるテストであるためにゴール型球技経験のない教師2名と経験のある教師1名の評価一致度を算出した。また、各設問の難易度を検討するために各設問の正答平均値の差を1要因分散分析と多重比較より検証した。