9:30 AM - 9:45 AM
[学校保健体育-B-11] 豊かなスポーツライフを実現するコンピテンシー
新学習指導要領では、体育科・保健体育課の目標が「生涯にわたる豊かなスポーツライフを実現する資質・能力の育成」(文部科学省、2017)と定められている。従来の「生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てる」(文部科学省、1998)ことから変更されたわけであるが、その背景には「する・みる・支える・知る」などのスポーツへの関わり方が多様になってきたことが考えられる。しかし、生涯スポーツ概念に比べてその理論的な背景や育成する資質・能力概念について十分に検討されているとは言えない。事実、学習指導要領において資質・能力概念が、知識・技能、態度、思考力、判断力、表現力のもと具体例が示されているものの、スポーツとの関わり方による内容の違いは示されていない。また、体育科・保健体育科は、すでに学校教育制度におけるプログラムサービス、エリアサービス、イベントサービス、クラブサービスといったインフラが整っていることを前提としている。故に、学校教育機関を出た後にスポーツ実施率が低くなるのであれば、学校教育制度内ではなく学校教育制度外においてどのような力が必要になるのかを検討しなければならない。
そこで本研究では、資質・能力概念ではなく、コンピテンシー概念を用いて実社会において必要となる力に焦点をあてることとする。よって本研究の目的は、学習指導要領の目標をより明確化するために、豊かなスポーツライフを実現するコンピテンシーを明らかにする。
そのために、豊かなスポーツライフ概念の理論的な整理をし、さまざまな場所で豊かなスポーツライフを実現していると認識している人へのインタビュー調査を実施し、コンピテンシーの構造化を行った。
新たに導き出された知見としては、スポーツをするための時間を捻出することや予算の確保、家庭内での調整といっことが導き出された。
そこで本研究では、資質・能力概念ではなく、コンピテンシー概念を用いて実社会において必要となる力に焦点をあてることとする。よって本研究の目的は、学習指導要領の目標をより明確化するために、豊かなスポーツライフを実現するコンピテンシーを明らかにする。
そのために、豊かなスポーツライフ概念の理論的な整理をし、さまざまな場所で豊かなスポーツライフを実現していると認識している人へのインタビュー調査を実施し、コンピテンシーの構造化を行った。
新たに導き出された知見としては、スポーツをするための時間を捻出することや予算の確保、家庭内での調整といっことが導き出された。