14:15 〜 14:30
[競技スポーツ-C-16] 潜在クラス分析によるサッカー選手の戦術技能特性
【目的】データ主導型コーチングのためには、サッカーゲームで達成された戦術プレーデータから選手の戦術技能特性が評価されることが必要である。本研究の目的は、サッカーゲームで達成される戦術プレーに対する潜在クラス分析から評価されるサッカー選手の戦術技能特性を明らかにすることであった。
【方法】標本は、男子大学サッカー選手141名であった。先行研究で開発したコンピュータ適応型テスト(CAT)を用いてサッカー戦術技能が測定された。個人攻撃技能の測定項目は一次元性のある34項目であり、グループ攻撃技能は22項目、個人守備技能は11項目、グループ守備技能は15項目であった。各戦術技能領域に潜在クラス分析を適用して、標本に潜在するクラスを抽出した。一元配置分散分析と多重比較検定を適用して、潜在クラス間の戦術技能得点の平均値の差を分析した。クロス分析と残差分析を適用して、潜在クラスとポジション(FW、AMF、DMF、SDF、CDF、GK)との関連を分析した。
【結果】個人攻撃技能では高・中・低技能の3つの潜在クラスが抽出され、技能得点は潜在クラス間に有意差があった。潜在クラスとポジションとの間に有意な関連があり、個人攻撃の低技能群ではFWが有意に多数であった。グループ攻撃技能、個人守備技能、グループ守備技能では同様に高・中・低技能群が抽出された。グループ攻撃高技能群ではAMFが有意に多数であり、FWは少数であった。個人守備の低技能群ではDMFは有意に少数であり、GKが有意に多数であった。グループ守備の高技能群ではCDFが有意に多数であり、中技能群ではFWが有意に少数であり、低技能群ではSDFが有意に少数であった。
【結論】サッカーゲームで達成された戦術プレーデータに潜在するクラスからサッカー選手の戦術技能特性が評価され、各ポジションに要求される戦術トレーニングへの手掛かりが明らかとなった。
【方法】標本は、男子大学サッカー選手141名であった。先行研究で開発したコンピュータ適応型テスト(CAT)を用いてサッカー戦術技能が測定された。個人攻撃技能の測定項目は一次元性のある34項目であり、グループ攻撃技能は22項目、個人守備技能は11項目、グループ守備技能は15項目であった。各戦術技能領域に潜在クラス分析を適用して、標本に潜在するクラスを抽出した。一元配置分散分析と多重比較検定を適用して、潜在クラス間の戦術技能得点の平均値の差を分析した。クロス分析と残差分析を適用して、潜在クラスとポジション(FW、AMF、DMF、SDF、CDF、GK)との関連を分析した。
【結果】個人攻撃技能では高・中・低技能の3つの潜在クラスが抽出され、技能得点は潜在クラス間に有意差があった。潜在クラスとポジションとの間に有意な関連があり、個人攻撃の低技能群ではFWが有意に多数であった。グループ攻撃技能、個人守備技能、グループ守備技能では同様に高・中・低技能群が抽出された。グループ攻撃高技能群ではAMFが有意に多数であり、FWは少数であった。個人守備の低技能群ではDMFは有意に少数であり、GKが有意に多数であった。グループ守備の高技能群ではCDFが有意に多数であり、中技能群ではFWが有意に少数であり、低技能群ではSDFが有意に少数であった。
【結論】サッカーゲームで達成された戦術プレーデータに潜在するクラスからサッカー選手の戦術技能特性が評価され、各ポジションに要求される戦術トレーニングへの手掛かりが明らかとなった。