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[競技スポーツ-C-26] ジャパン ラグビートップリーグ2020-2021シーズンのランニング・パフォーマンスと試合展開の関連性
【目的】ジャパン ラグビートップリーグ(TL)2020-2021シーズンのランニング・パフォーマンスと試合展開の関連を明らかにすることを目的とする。近代ラグビーの最新の試合中のパフォーマンスを分析することで、スポーツ実践現場でのパフォーマンスの最適化に向けたトレーニングに反映することが可能となる。【方法】TLに加盟する1チームの所属選手を対象者とし、TL2020-2021シーズンの公式試合9試合を対象試合とした。3軸加速度計を内蔵したGNSS機器を用いて、①総移動距離(TD)、②高速度移動距離(>5m/s,HSR)、③総加速回数(>1.5m/s/s,TAC)、④高強度加速回数(>2.5m/s/s,HAC)、⑤総減速回数(>2.0m/s/s,TDE)、⑥平均速度(AVS)を計測した。試合展開は、①勝敗:勝ち(Won)/負け(Loss)、②得点差:7点差以内(Small)/8点差以上(Large)の2要因とした。Bartlett’s検定を使用して等分散性を検定し、FW・BK毎にWelch'sのt検定にて各指標の統計的有意性を判定した。また効果量をCohen's dを用いて算出した。【結果】FWのHSRがSmallの際にLargeと比較し有意に高い値を示した(p<0.05,d=0.49)。また、WonでTAC(d=0.25)、TDE(d=0.30)が高く、LossでAVS(d=0.36)が高かった。BKは、SmallでHSR(d=0.29)が高く、LargeでHAC(d=0.24)が高かった。また、Won でTAC(d=0.32)、TDE(d=0.28)が高かった。【結論】最新のラグビーのランニング・パフォーマンスは、拮抗した試合でHSRやAVSが高く要求されることが明らかになった。また、勝利に向けては加減速を繰り返すことが重要な要素であることも明らかになった。