日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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健康福祉研究部会 » 【課題C】運動不足(不活動)に伴う⼼⾝機能の低下をいかに予防するか

健康福祉研究部会【課題C】口頭発表①

2021年9月8日(水) 13:45 〜 15:00 会場23 (Zoom)

座長:城所 哲宏(日本体育大学)

14:15 〜 14:30

[健康福祉-C-03] コロナ休校中と休校明けとにおける子どもの生活状況の実態

*田村 史江1、榎本 夏子4、田中 良2、鹿野 晶子3、野井 真吾3 (1. 日本体育大学大学院博士前期課程、2. 大阪体育大学、3. 日本体育大学、4. 日本体育大学大学院博士後期課程)

【目的】新型コロナウイルス感染症の流行により、世界中の人々の生活は一変した。このことは、日本の子どもにおいても例外ではない。とりわけ、2020年2月27日に全国の小・中・高・特別支援学校等に臨時休業を要請する方針が示され、長期休校を余儀なくされた子どもへの影響が危惧された。そこで本研究では、コロナ休校中と休校明けとにおける子どもの生活状況を把握することを目的とした。

【方法】対象は、1都3県の公立小中学校31校に通う小学1年生から中学3年生までの子ども(休校中2,423名、休校明け1,341名)とした。期間は、休校中調査は2020年5月、休校明け調査は2020年6〜7月であった。分析では、休校中と休校明けとの生活状況をχ検定により比較した。併せて、5〜17歳を対象としたカナダの24時間行動ガイドラインに照らして、休校中、休校明け別の睡眠、中高強度活動、座位行動の達成率も算出し、χ検定にて比較した。

【結果】休校明けに比して休校中の生活は、就床・起床時刻が遅い者、身体活動を実施しない者、電子メディアを長時間利用する者が多い様子が窺えた。また、カナダの24時間行動ガイドラインに照らして達成率を算出したところ、小・中学生とも、睡眠は休校明け(小:78.5%、中:64.2%)に比して休校中(小:58.0%、中:35.9%)の達成者が有意に多く、座位行動は休校明け(小:28.3%、中:18.3%)に比して休校中(小:11.3%、中:6.3%)の達成者が有意に少ない様子が示された。

【付記】本研究は、子どものからだと心・連絡会議と日本体育大学体育研究所との共同調査として実施されたものである。