The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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競技スポーツ研究部会 » 【課題B】競技スポーツにおけるコーチ養成をいかに効果的に行うか

The current status and future direction of coaches development in para-sports

Wed. Sep 8, 2021 10:45 AM - 12:45 PM Room 4 (Zoom)

Chair: Wakaki Uchida (Kyushu University), Norikazu Hirose (Waseda University)

10:45 AM - 11:25 AM

[競技スポーツ-SB-1] Growth as a coach through a pathway to the Japan national wheelchair tennis team’s head coach

*Yoshihiro Nakazawa1 (1. N planning Co., Ltd.)

<演者略歴>
車いすテニス日本代表監督、日本テニス協会強化本部車いすテニス委員会委員長兼普及本部多様化テニス委員会委員長、JPCスポーツコーチ、JSPOコーチ4(上級コーチ)。
22年ほど前、「世界を目指す選手を教えてみないか」と声が掛かり、あるパラ選手と出会った。彼は、障がいが一番重いクァードで活躍する選手であり、手加減した方がいいのかと彼の顔を見ると、真っ直ぐにこちらを見据えるその目に気が付き、ここまで本気なら一緒にやってみたいと思った。当初は健常者への指導経験が、車いすテニス選手への指導に役立つことが多く、指導中心のティーチングであったかもしれない。しかし、彼とともにトップを目指すようになると、成長を待つことが求められ、本当の意味でのコーチングを学んだ。これが現在では、健常者の指導にも活かされ、相互循環的なスキルアップの機会になった。彼の活躍をきっかけに、日本代表チームのコーチとして2002年の国別対抗戦に帯同。その後アジア大会、2012年ロンドン大会へ帯同。2015年8月からは代表監督に任命され、2016年リオデジャネイロ大会に監督として帯同し、東京大会を迎えた。世界一のチームを作るため、スポーツ心理学の専門家と連携しながら、指導者として更なる成長を目指した。当日は、パフォーマンスディレクター研修の活用など、自身のコーチとしての学びの実際について紹介する予定である。