日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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競技スポーツ研究部会 » 【課題C】ハイパフォーマンススポーツ (トップレベルの競技スポーツ)におけるトレーニングをいかに効果的に行うか

競技スポーツ研究部会【課題C】テーマ別シンポジウム/ハイパフォーマンススポーツ(トップレベルの競技スポーツ)におけるフィジカルトレーニングの新たな潮流

2021年9月8日(水) 15:30 〜 17:30 会場4 (Zoom)

コーディネーター:熊野 陽人(関西福祉大学)、吉岡 伸輔(東京大学)

16:30 〜 17:00

[競技スポーツ-SC-3] トレーニングを個別化するためのアセスメント

*山下 大地1 (1. 国立スポーツ科学センター)

<演者略歴>
国立スポーツ科学センター内にあるハイパフォーマンス・ジムの運営およびアスリートのトレーニングおよびアセスメントプログラムの向上を目的とした研究を行っている。専門はバイオメカニクスとストレングス&コンディショニング。博士(人間・環境学)。
ハイパフォーマンスアスリートは長期に亘り身に着けた身体能力をさらに伸ばすべく、日々トレーニングに励んでいる。トレーニング効果を最大化するためにアセスメントは必要な方法であり、近年は従来実験室でしか行うことができなかったさまざまな評価指標をトレーニング現場でも取得することができるようになっている。例えば私が専門としている動作分析はその最たる例であり、実験室で大掛かりに実施し時間をかけて分析してきたことを、簡便な方法で現場でも行う例が増えている。
しかし測定と解析を迅速に行えたとしても、結果に対して評価をし、個別化されたトレーニングを処方するまでのプロセスには課題が多い。トレーニングの効果も未知の点が多く、研究で明らかにする余地が多分にある分野である。そこで今回は、ハイパフォーマンススポーツにおける研究について議論をするための話題提供を目的とし、ハイパフォーマンス・ジムで進めている取り組みについて、研究事例から構想まで幅広く紹介する。