日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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スポーツ文化研究部会 » 【課題B】人々の生活に根ざした多様なスポーツ文化をいかに醸成していくか

スポーツ文化研究部会【課題B】口頭発表③

2021年9月8日(水) 09:00 〜 09:55 会場9 (Zoom)

座長:山口 理恵子(城西大学)

09:15 〜 09:35

[スポーツ文化-B-10] 戦前日本におけるスポーツ医学の展開

1930年代前半を中心にして

*佐々木 陸摩1 (1. 早稲田大学大学院)

発表者は、戦前日本においてスポーツ医学と呼ばれた知的営為がいかにして台頭し、展開していったのかを探求している。その一環として本発表では、1930年代前半におけるスポーツ医学の展開を、同時代に「スポーツの研究者」を自認し、「スポーツ医学者」とも呼ばれた医学者らの発言や動向に着目して検討する。彼らは、文部省体育研究所の活動とは異なる文脈でスポーツ医学を推進しながら、スポーツをめぐる社会的・政治的状況との関わりの中で様々な主張や活動を行っていた。そうしたスポーツ医学者の姿はこれまで十分に明らかにされてこなかったが、本発表では当時の様々な新聞や雑誌などを手がかりに彼らの営為を歴史学的に考察する。