The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Subdiscipline)

専門領域別 » Aging and Health Promotion

保健/口頭発表①

Thu. Sep 9, 2021 10:30 AM - 11:06 AM Room 11 (Zoom)

Chair: Hideki Iwata (Kanazawa University)

10:54 AM - 11:06 AM

[10 保-口-03] Differences in Awareness of Cancer Education between General Teachers and Yogo Teachers

*Kohei Yamada1, Hirofumi Monobe2, Koshu Sugisaki3, Masaru Ueji4, Koji Tanaka5, Seiji Ueda6 (1. Aichi University of Education, 2. Yokohama National University, 3. Niigata University of Health and Welfare, 4. Ibaraki University, 5. Kyushu Kyoritsu University, 6. University of the Sacred Heart, Tokyo)

本研究はがん教育の実施者である一般教員と養護教諭に視点をあて、それぞれのがん教育の実施状況と意識を明らかにし、がん教育を推進していくための基礎資料を得ることを目的として実施した。
2019年10~11月に、愛知県内の小・中学校に勤務する養護教諭558人、一般教員268人を対象に無記名自記式のマークシートによる質問紙調査を郵送形式にて実施した。調査内容は、「学校におけるがん教育の在り方について(文部科学省、2015)」の報告を参考に、1.がん教育の実施状況、2.がん教育への意識:がんの知識に関する理解度、がん教育の指導に対する自信、がん教育への積極性、がん教育へのかかわり方、がん教育の実施学年、がん教育の実施可能な機会、がん教育の指導者、に関してである。
これまでにがん教育に関わったことのある一般教員は22.4%、養護教諭34.7%であった。しかし、がん教育への積極性については、一般教員80.6%、養護教諭74.2%と高かった。次にがんの知識に関する理解度を尋ねたところ、一般教員、養護教諭ともに、がんの予防、がんの種類、がんの原因、がんの早期発見やがん検診、がん患者への理解と共生については高く、がん患者の生活の質の維持、我が国のがんの状況、がんの緩和ケアは低かった。これと同様の傾向は指導に対する自信でもみられ、理解度が高い内容ほど指導に対する自信は高かった。最後にがん教育を効果的に推進するための条件について尋ねたところ、がん教育のための授業時間の確保、指導者や教材の充実、外部講師との連携は両者ともに割合が高かった。これに加えて、一般教員はがん教育の準備のための時間的な余裕が、養護教諭は教職員の理解と合意の割合が高かった。このように一般教員と養護教諭はがん教育に対する積極性はそれなり高いものの、知識の一部に課題がみられることや、がん教育推進の条件の認識に違いがみられた。