日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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体育科教育学/口頭発表①

2021年9月9日(木) 09:00 〜 10:00 会場12 (Zoom)

座長:吉永 武史(早稲田大学)

09:00 〜 09:15

[11 教-口-01] 学校体育におけるフラッグフットボールのカリキュラムの検討

NFL FLAG FOOTBALL CURRICULUMと日本フラッグフットボール協会が作成したカリキュラムを比較して

*田中 宏樹1 (1. 兵庫教育大学大学院)

フラッグフットボールは、誰もが簡単に取り組めるゴール型ボールゲームとして、2011年度より学習指導要領に取り上げられており、現在、全国の小学校の約33%を越える6700校での授業実績があると報告されている。しかし、その多くはいわゆる「ゾーン型」フラッグフットボールであり、得点ゾーンに攻撃側がボールを進めることで得点が加算される、独自のルールが普及している。そのため、本来のボールゲームが持つ「攻防の駆け引き」までの指導は殆ど行われていない。また、競技者としてフラッグフットボールの実戦経験がある教師が少なく、多岐に渡る教科カリキュラムの都合もあり、適切な指導が為されていない課題もある。そこで、本研究では、NFL FLAG football.comが発行している「NFL FLAG FOOTBALL CURRICULUM」(2017)と、公益財団法人日本フラッグフットボール協会によって作成されたフラッグフットボールのカリキュラム(2020)を比較し、学校体育におけるフラッグフットボールのカリキュラムを検討することを目的としている。その中でも特に、NFL FLAGがフラッグフットボールの競技特性をどのように捉えているのかに着目し、それをどのように子どもたちに教授しているのか明らかにしていく。NFL FLAGとは、米国におけるアメリカンフットボールのプロリーグであるNational Football Leagueが、フットボールの普及啓蒙活動を目的としている組織であり、様々な大会やイベントを企画・運営している。日本においても、1990年代後半にNFLジャパンリンク(現・NFL JAPAN)が設立され、競技大会の運営に留まらず、フラッグフットボールの学校体育への導入に向けた活動も行われている。