10:45 〜 11:00
[11 教-口-08] はじめての模擬授業における相互作用行動の増加
相互作用行動についての介入の効果の検証
本研究は教員を目指す保健体育専攻の大学2年生を対象とし、初めての模擬授業の実施前に相互作用行動についての介入を行うことで、模擬授業での相互作用行動が増加するかどうかについて検証することを目的とした。体育科教育学の講義での相互作用行動の重要性に加え、本研究では、映像とワークシートを用いて、①相互作用行動についての再理解、②相互作用行動を行うべき対象、③相互作用行動を行うタイミング、④相互作用行動が子どもたちに及ぼす影響、⑤子どもたちの姿に対しての適切な相互作用行動の検討を実施した。また、模擬授業の指導案作成の際に、相互作用行動シートを基に、予め検討した学習内容に対する相互作用行動を予測し、シートに記入する活動を行った。活動の結果、1時間の模擬授業での相互作用行動の数は平均99.1回(昨年度比+70.7)であり、教育実習を経験した3年生よりも42.4回多く相互作用行動を行った。相互作用行動シートを用いて実施する学習内容に対する期待する姿の想定をすることで、実際の模擬授業中での子ども役の動きをみたときに出来た出来ていないの判断ができたため、肯定的相互作用行動が行いやすかったなど、相互作用行動シートを用いた事前学習の効果についても確認ができた。