日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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スポーツ人類学/キーノートレクチャー/学校体育におけるスポーツ人類学の可能性を探る

2021年9月9日(木) 15:00 〜 16:00 会場13 (Zoom)

15:00 〜 16:00

[12 人-レクチャー-1] 学校体育におけるスポーツ人類学の可能性を探る

*真田 久1 (1. 筑波大学)

<演者略歴>
 筑波大学特命教授、博士(人間科学)。オリンピックと嘉納治五郎に関する歴史人類学を専門として、2010年に日本体育学会学会賞、2015年に秩父宮記念スポーツ医・科学賞奨励賞を受賞。現在は本学会スポーツ人類学専門領域代表および日本スポーツ人類学会会長、また教科用図書検定調査審議会専門委員を務めている。
2022年度から実施される高等学校の新学習指導要領では、「スポーツは、人類の歴史とともに世界各地で日常の遊びや生活などから生まれてきたこと、近代になって、スポーツは娯楽から競技に変化し、一般の人びとに広がっていったこと、現代では、競技だけでなく、広く身体表現や身体活動を含む概念としてスポーツが用いられるようになってきており、その理念が時代に応じて多様に変容してきていることを理解できるようにする」と明記されている。この学習の充実に向けて、スポーツ人類学専門領域はどのような役割を担うことができるか。現行教科書の記述を参照し、またこれまでの本領域で築き上げられた一連の研究成果を手掛かりとして、あらためて学校体育におけるスポーツ人類学の可能性(特に高大接続を念頭に)を探求したい。