09:00 〜 09:30
[00 哲-口-01] 体育・スポーツ哲学において倫理学を「応用」するとは
ジープ「具体倫理学」の価値概念に着目して
体育・スポーツ哲学の研究領域において、スポーツ倫理学は基底詞としての「倫理学」と限定詞としての「スポーツ」という関係から語られてきた。このことは、現代の科学技術の進歩に伴って成立してきた様々な「〇〇倫理学」という領野においても、同様の位置づけとして認識されている用件であるだろう。このような倫理学を一般に「応用倫理学」と称している。
その一方、スポーツ倫理学とこれら他の「応用倫理学」において、違いがあるとすれば次の点であるだろう。それは、「倫理学を応用する」というという、ある種のスタンスについての議論がこれまであまりなされてこなかった点である。スポーツ倫理学の領域において、倫理学を応用するという営為の妥当性とその限界を検討することは、スポーツ倫理学の発展に寄与する事項であるだろう。
本発表では、ジープ, L. の『具体倫理学 Konkrete Ethik』をもとに倫理学の応用可能性について検討する。具体的には、倫理学の核心のひとつである「価値」概念についてのジープの考察を中心に検討していく。
その一方、スポーツ倫理学とこれら他の「応用倫理学」において、違いがあるとすれば次の点であるだろう。それは、「倫理学を応用する」というという、ある種のスタンスについての議論がこれまであまりなされてこなかった点である。スポーツ倫理学の領域において、倫理学を応用するという営為の妥当性とその限界を検討することは、スポーツ倫理学の発展に寄与する事項であるだろう。
本発表では、ジープ, L. の『具体倫理学 Konkrete Ethik』をもとに倫理学の応用可能性について検討する。具体的には、倫理学の核心のひとつである「価値」概念についてのジープの考察を中心に検討していく。