4:00 PM - 4:20 PM
[03 心-口-09] Longitudinal evaluation of mental condition and stress among collegiate soccer players during a competitive season
towards burnout prevention
サッカー選手が過度なストレス状態に晒され、メンタルコンディションが低下した状態が続くとバーンアウトに陥る可能性がある。そこで、本研究はバーンアウト予防の観点から、サッカー選手を対象として指導現場にて簡易に用いることができるバーンアウトに関するメンタルコンディション評価シート(MCESB―S)を作成し、信頼性と妥当性を確認することを第1の目的とし(研究I)、作成した尺度と起床時コルチゾール反応(CAR)を用いて、サッカー選手の試合期におけるメンタルコンディションとストレスを縦断的に評価することを第2の目的とした(研究II)。
研究Ⅰでは、大学生サッカー選手138 名(男性98 名、女性40 名)が調査の対象となり、平均年齢は20.0 歳(SD=0.98)であった。尺度の一次元性を検討するために主成分分析を実施し、信頼性を確認するためにα 係数を算出した。また、基準関連妥当性の検討には、MCESB―S 得点と他の心理的変数との相関係数(Pearson)を用いた。研究Ⅱの調査対象者は、単一の大学女子サッカー部に所属する25 名で平均年齢は20.0 歳(SD=0.86)であった。調査は、週1回(金曜日)の測定を4週間、計4回にわたり実施された。
本研究の結果、MCESB―S の内的整合性および安定性が確認され、尺度によって得られる得点がバーンアウト予防において重要とされる選手のメンタルコンディションを反映することが示唆された。加えて、試合期において選手のメンタルコンディションがCARと連動して変化することが確認されたことから、MCESB―Sの有効性が示唆された。CARが低下した週では、メンタルコンディションのうち「スキルレベル」、「コミュニケーション」と「気持ちの切り替え」への満足感が有意に上昇していたことから、それらを高めるアプローチは選手のバーンアウト発症のリスク軽減につながることが考えられる。
研究Ⅰでは、大学生サッカー選手138 名(男性98 名、女性40 名)が調査の対象となり、平均年齢は20.0 歳(SD=0.98)であった。尺度の一次元性を検討するために主成分分析を実施し、信頼性を確認するためにα 係数を算出した。また、基準関連妥当性の検討には、MCESB―S 得点と他の心理的変数との相関係数(Pearson)を用いた。研究Ⅱの調査対象者は、単一の大学女子サッカー部に所属する25 名で平均年齢は20.0 歳(SD=0.86)であった。調査は、週1回(金曜日)の測定を4週間、計4回にわたり実施された。
本研究の結果、MCESB―S の内的整合性および安定性が確認され、尺度によって得られる得点がバーンアウト予防において重要とされる選手のメンタルコンディションを反映することが示唆された。加えて、試合期において選手のメンタルコンディションがCARと連動して変化することが確認されたことから、MCESB―Sの有効性が示唆された。CARが低下した週では、メンタルコンディションのうち「スキルレベル」、「コミュニケーション」と「気持ちの切り替え」への満足感が有意に上昇していたことから、それらを高めるアプローチは選手のバーンアウト発症のリスク軽減につながることが考えられる。