11:00 〜 12:00
[05 バ-レクチャー-1] 高速スウィング動作のしくみを解き明かす
<演者略歴>
1995年3月 東京工業大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了 博士(工学)
2001年2月~ 筑波大学 体育系 講師、助教授、准教授を経て、現在、同大学 体育系 教授
1995年3月 東京工業大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了 博士(工学)
2001年2月~ 筑波大学 体育系 講師、助教授、准教授を経て、現在、同大学 体育系 教授
スポーツにおいて頻繁に観察される高速スウィング動作は、身体末端部や各種打具などを急加速することによって、大きな打球スピードあるいは投球スピードを獲得するための重要な動作であるが、その生成メカニズムは明らかにはされていない。プレイヤーは、しばしば“ムチ動作”と呼ばれる身体の動力学的な特性を上手に活用することによって、末端部を非常に短時間に高速になるように急加速している。
本講演では、このしくみを解き明かす方法について解説することによって、動作改善のコツを明らかにすることとする。まず、対象とする系について、関節トルク入力に対する動作出力が、その系の運動方程式によって支配されていることを利用して、測定された動作データから、その動作生成のメカニズムを定量化する手法のあらましを述べる。そして、その適用例として、各種高速スウィング動作に適用したときの結果を示し、そこから導かれる動作生成メカニズムについて例示する。さらに、スピード獲得に対して特に大きく貢献する遠心力やコリオリ力などの運動に依存する項については、その生成要因までをも明らかにするため、その要因の定量化手法についても概説し、そこから示唆される動作改善のコツについて解説する。
本講演では、このしくみを解き明かす方法について解説することによって、動作改善のコツを明らかにすることとする。まず、対象とする系について、関節トルク入力に対する動作出力が、その系の運動方程式によって支配されていることを利用して、測定された動作データから、その動作生成のメカニズムを定量化する手法のあらましを述べる。そして、その適用例として、各種高速スウィング動作に適用したときの結果を示し、そこから導かれる動作生成メカニズムについて例示する。さらに、スピード獲得に対して特に大きく貢献する遠心力やコリオリ力などの運動に依存する項については、その生成要因までをも明らかにするため、その要因の定量化手法についても概説し、そこから示唆される動作改善のコツについて解説する。