The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Subdiscipline)

専門領域別 » Test and Measurement

測定評価/口頭発表①

Thu. Sep 9, 2021 9:00 AM - 9:54 AM Room 9 (Zoom)

Chair: Toshio Murayama (Niigata University)

9:00 AM - 9:12 AM

[08 測-口-01] 中学生のゴールキーパー特異的アジリティー能力に対するGKコーチライセンス保有者による指導が及ぼす影響

*Yosuke Abe1,3, Hisataka Anbe2, Kenichi Koshiyama2, Hayato Daimon3, Yusuke Hirashima4, Masaaki Koido4, Takeshi Asai4, Masao Nakayama4 (1. Graduate School, University of Tsukuba, 2. Hokkaido University of Education Iwamizawa campus, 3. JFA Academy Fukushima, 4. University of Tsukuba)

【背景】
サッカーのゴールキーパー(GK)はゴール付近で前後左右そして上方・下方の素早い動きが要求される。フィールドプレーヤー(FP)に関する研究に比較し、GKの体力特性に関する研究は多くはない。当方はGK用のリアクティブ条件でのアジリティーテスト(Goalkeeper-specific reactive agility and diving test,G-RAT)を考案し、これまで信頼性や試合出場機会の有無から競技レベル判別能について研究してきた。また、GKはダイビング動作等のポジション特異的な動作が含まれているため、専門的知識を有したGKコーチライセンス保有指導者による指導が必要であると考えられる。
【目的】
本研究はG-RATによって評価されたGKのリアクティブアジリティー能力とGKコーチライセンス保有指導者との関連性について検討することを目的とした。
【方法】
男子中学生85名(年齢、13.4±0.9歳)のGKを対象とした。質問紙にて所属チームにGKコーチライセンス保有コーチの有無についての回答を得た。被験者はagility T-testに加え、G-RATそしてG-RATのダイビング動作が無い条件(No diving, ND)の3条件の測定を行なった。各測定を従属変数とし、身長、体重、年齢、GKコーチライセンス保有指導者の有無を独立変数とした重回帰分析を行なった。
【結果】
GKコーチライセンス保有指導者の有無は、agility T-test(β = -0.17, ns)、ND(β = -0.16, ns)では関連性は認められず、ダイビング動作を含んだG-RAT(β = -0.23, p < 0.05)のみに関連性が認められた。
【考察と結論】
GKの特異的動作であるダイビング動作を含むG-RATのみに関連性が認められたことから、GKコーチライセンスを有する指導者はGKの特異的アジリティーに影響を与える可能性が示唆された。