The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Subdiscipline)

専門領域別 » Test and Measurement

測定評価/口頭発表②

Thu. Sep 9, 2021 10:00 AM - 10:54 AM Room 9 (Zoom)

Chair: Takumi Abe (Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology)

10:14 AM - 10:26 AM

[08 測-口-06] 視覚的注意に着目した色差に反応時間と識別時間に与える影響

*Rikuto otani3, Tosio Murayama1, Syoko inoue3, Tatuya Ikeuti3, Yusuke Oyama2 (1. Niigata Univ., 2. Toinnyokohama Univ., 3. Niigata University Graduate School)

 高齢化社会が進みにつれ、高齢者を対象とした研究が盛んに行われ注目を集めている。視覚視能の分野に関しても医学・生理学・工学など様々な立場からアプローチがなされ、多くの論文で報告されている。
 高齢化に伴う視覚障害の一つに水晶の体黄変がある。水晶体黄変による影響は水晶体の核になるタンパク質が代謝せず、経年劣化することにより凝固し白濁することによって生じる。色の見え方に関してもの水晶体黄変の影響により、若年者と高齢者の間で短波長領域において大きな開きがあると報告されている。
 本研究では近年加齢とともに高齢者に見られる水晶体黄変に着目して行った。水晶体
黄変によって色差による反応時間と同系色の識別速度・識別の正確性を調べた。
 実験はPCのディスプレイ上に色のついた丸い図形を背景色白と黒で出現させ、それを目視した上でボタン操作によって反応するまでのの時間を記録した。出現する色は反応時間の実験では赤・黄・紫を、識別時間・正確性の実験では赤と橙の識別、紫と藍の識別を行った。その結果、同系色の識別時間の実験で藍において背景白と黒の間で有意差が見られた。また、紫において背景白と黒の間で正確性に有意差が見られた。さらに、赤と橙の識別の実験において、背景白の識別速度に有意差が見られた。なお反応時間の実験に関しては有意差が見られなかった。