The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Subdiscipline)

専門領域別 » Test and Measurement

測定評価/口頭発表③

Thu. Sep 9, 2021 11:00 AM - 11:54 AM Room 9 (Zoom)

Chair: Takayoshi Yamada (University of Fukui)

11:00 AM - 11:12 AM

[08 測-口-09] COVID-19感染拡大に伴う臨時休校が中学生の生活習慣に及ぼす影響

*Shunsuke Yamaji1, Takayoshi Yamada1, Hiroki Aoki2, Takanori Noguchi3, Hiroki Sugiura3, Yuichiro Kondo1, Tomohiro Demura4, Yu Uchida5 (1. University of Fukui, 2. National Institute of Technology, Fukui College, 3. Fukui University of Technology, 4. Jin-ai University, 5. Jin-ai Women's College)

【目的】COVID-19感染拡大に伴う臨時休校による中学生の起床・就寝時間とその他の生活習慣の変化との関係を検討した。

【方法】F県S市の全中学生(2,575名)の保護者に生活習慣に関する調査を依頼し、2,172人から回答を得た(回収率84.4%)。調査は臨時休校あけ一か月後に一斉に実施され、休校前・中・後の生徒の生活習慣について回答を得た。生活習慣の変化について学年別に比較した。

【結果】休校前・中・後の起床時間と就寝時間の規則正しさ(2件法)について、一貫して規則正しかったものは、起床時間で37.5%~55.6%、就寝時間で32.2~49.9%であった。休校中の起床時間と就寝時間は有意に不規則となっていた。その割合に学年差は認められなかったが、起床時刻と就寝時刻が休校前より1時間以上遅くなっている者の割合は中学3年生が1、2年生より有意に高かった。一方、休校後の起床時刻は概ね休校前に戻っていたが、就寝時刻が休校前より遅くなった者の割合は13.2~34.6%で、中学1年生が2、3年より有意に高かった。休校前と中で自学時間に大きな変化はなかったが、テレビ視聴及びスマホ・タブレット使用時間について3時間以上の視聴および使用する割合が14.2~22.7%から43.1~59.5%に増加した。全学年においてテレビ視聴及びスマホ・タブレット使用時間が長いほど休校中の起床・就寝時間が不規則となり、3時間以上視聴及び使用している者は休校後の就寝時間も不規則となっている割合が高かった。

【結論】休校により起床・就寝時刻が不規則になり、中学1年生は2,3年生より休校後も引き続き就寝時刻が遅くなっていた。テレビ視聴及びスマホ・タブレットの使用が休校中の起床・就寝時間を不規則に、且つ遅くする要因といえ、休校中3時間以上視聴及び使用していた者は休校後にも引き続き不規則な就寝時間となっていた。