[本部企画-S2-2] Human Augmentation Technologies for physical and social functions
<演者略歴>
1993年慶應義塾大学大学院博士課程生体医工学専攻修了。博士(工学)。同年工業技術院生命工学工業技術研究所入所。2001年改組により産業技術総合研究所。デジタルヒューマン工学研究センター長、サービス工学研究センター長、人間情報研究部門長を経て2018年より現職。専門は人間工学、バイオメカニクス、サービス工学。
1993年慶應義塾大学大学院博士課程生体医工学専攻修了。博士(工学)。同年工業技術院生命工学工業技術研究所入所。2001年改組により産業技術総合研究所。デジタルヒューマン工学研究センター長、サービス工学研究センター長、人間情報研究部門長を経て2018年より現職。専門は人間工学、バイオメカニクス、サービス工学。
人間拡張技術とは「人に寄り添い、人を高める」技術である。センサやロボット、VRなどを身にまとうことで一時的に人の能力が高められるだけでなく、それを継続的に使用することで人本来の能力も維持増進することを目指している。特に、人の身体能力を高めたり、コミュニケーション能力や社会性を高める研究が注目されている。講演では、スポーツに関わる身体能力を拡張する技術、健康を維持するための身体活動を継続するためのモティベーションを拡張する技術、そのモティベーションに繋がる社会性の拡張技術などの最新動向を紹介する。さらに、これらの人間拡張技術をサービスとして社会実装する地域連携型の実証試験の取り組みを紹介していく。その上で、人間拡張がもたらす未来の社会像について俯瞰する。障害者や高齢者の身体性・社会性が拡張されともに活躍できる社会になるという明るい未来像だけでなく、人間拡張によって産み出される多様性の拡大や、格差社会も併せて見通していく。その上で、いかにして社会変化の予兆を見いだし、それを技術開発や制度設計、国際標準にフィードバックしていくかという研究のフレームワークを紹介する。