日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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競技スポーツ研究部会 » 【課題C】ハイパフォーマンススポーツ(トップレベルの競技スポーツ)におけるトレーニングをいかに効果的に行うか

競技スポーツ研究部会【課題C】口頭発表①

2023年8月30日(水) 10:20 〜 11:19 RY103 (良心館1階RY103番教室)

座長:國友 亮佑(環太平洋大学)

10:50 〜 11:04

[競技スポーツ-C-03] 大学男子バスケットボール選手における異なるフィードバック方法がランニングジャンプの跳躍高および動作改善に及ぼす即時的影響(バ)

*早田 亘輝1、髙山 慎1、下河内 洋平1 (1. 大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科)

【目的】 本研究では1)iPhoneを用いたRunning Jump(RJ)の跳躍高推定の妥当性と、2)RJ熟練者の跳躍高や動作改善に対するiPhoneを用いた視覚的Feedback(FB)の有効性を検証した。 【方法】 大学男子バスケットボール選手20名を対象とし、Oral Feedback群(OF)とOral & Visual Feedback群(OVF)に群分けした。初日にiPhoneによるRJ動作の撮影とiPhone及び地面反力計による滞空時間測定、反射マーカーによる直接的な測定でRJ中の跳躍高を算出した(それぞれJHiPhone、JHFP、JHRM)。二日目では初日の映像をもとにOFでは口頭のみ、OVFでは口頭と連続写真を用いたFBを行い、RJ測定を行った。 【結果】 JHiPhone及びJHFPはJHRMより有意に小さく(p<.05)、それぞれ強い正の相関関係(r=.722-.974)を示した。介入後、OVFのみ跳躍高が有意に向上した(OVF:p<.05, OF:p=.521)。動作改善数はOFよりもOVFで有意に多い傾向を示した(p=.052)。 【結論】 JHiPhoneはJHFPと同等の精度であるが、JHRMと比べて過小評価する傾向にある。RJの跳躍高や動作の改善には、口頭に加えて視覚的FBを用いることが望ましい。