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[スポーツ文化-B-05] 第1回神戸サッカーカーニバル(1967年3月19日)における福住女子サッカースポーツ少年団対神戸女学院中等部の試合に関する歴史的研究(史)
戦後日本における女性のサッカーの展開の一端を明らかにするため、本研究では、1967(昭和42)年3月19日に開催された、第1回神戸サッカーカーニバルにおける福住女子サッカースポーツ少年団対神戸女学院中等部の試合に着目し、試合開催の背景、試合の実態と影響について検討を行った。『サッカーの友 京都・大阪・兵庫サッカー友の会会報』(9号、1967年5月)ほか、この試合に関連する新聞・雑誌記事、書籍を発掘、収集し、主要史料とした。検討の結果、大学サッカーの経験を有する教員の存在(福住小、神戸女学院中)、指定校としてのサッカーの実践(福住小)、天然芝のグラウンド(神戸女学院中)など、福住小、神戸女学院中には、生徒による女性サッカークラブ設立の要望に対応し、その活動を支える基盤があったこと、両校の対戦の実現と、3名の女性審判の採用には、兵庫サッカー友の会の意向が反映されていたこと、女性のサッカー試合のために、グラウンドサイズの縮小や、ハンドに関する特別ルールが採用されたこと、この試合は、5,000人の観客の前で、女性のみで行われた初めての試合として関心を集め、試合後も福住小の選手がNHKの番組に出演するなど、メディア露出は増加したが、女性のサッカーの拡がりに及ぼした影響はまだ限定的であったと考えられること、などが明らかになった。