日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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生涯スポーツ研究部会 » 【課題C】人生100年時代に向けていかに人々のスポーツ権を保障するか

生涯スポーツ研究部会【課題C】口頭発表②

2023年8月31日(木) 13:30 〜 14:14 RY305 (良心館3階RY305番教室)

座長:赤澤 暢彦(早稲田大学)

14:00 〜 14:14

[生涯スポーツ-C-06] 『笑うスポーツ』3年目のチャレンジ(社)

学生とお笑い芸人の協働で目指すもの

*橋本 剛幸1 (1. 近畿大学)

令和2年10月より、吉本興業株式会社との共同研究を開始し、『笑うスポーツ』の共同開発をスタートした。これは、スポーツをする楽しさを体験してもらう機会を提供するため、見ても楽しい、やったらもっと楽しいスポーツを創造し、その体験会を様々なところで開催し、スポーツに興味を持ってもらうための試みである。著者のゼミ学生と吉本興業所属芸人とが協働で、ニュースポーツを創造し、その体験会を企画し、スポーツの楽しさを伝えていくものである。これまでに27種目の『笑うスポーツ』を作成し(考案中のものも含む)、その体験会を企画してきたが、新型コロナ感染症の影響もあり、体験会については4回しか行えていない。しかしながら、4回の体験会を行うことで、運営した学生たちに意識の変化が生まれ、大きな成長を感じることができた。運営に携わった学生たちは、4回とも同じメンバーではない。年度を跨いでいるおり、ゼミ生の世代も変わっているため、その意思が引き継がれているかが継続のためには重要なことである。『笑うスポーツ』の創造という取り組みが、携わってきた学生たちの意識も変化させ、今後につながっていくことは重要である。また、『笑うスポーツ』の共同開発当初から携わっている吉本興業所属のお笑いコンビ「ミサイルマン」西代洋氏へのインタビュー調査で、「鬼ごっこ、ハンカチ落とし、かくれんぼ、だるまさんがころんだなどの昔からある遊びは『笑うスポーツ』の原点であり、凄く難しい挑戦だが、このような古の遊びに並べる後世に残る『笑うスポーツ』を作ることが一番の目標である。誰に教わったわけでもなく、何が面白いかと言われるとわからないが、それらの遊びはとても楽しかったし、思い出すといつも笑って遊んでいた。」と語っている。壮大な目標ではあるが、試行錯誤を重ねながら、一歩ずつ学生たちと芸人との協働によるプロジェクトを進めていきたい。