1:30 PM - 1:44 PM
[学校保健体育-C-17] 器械運動の指導に求められる「定位感身体知の観察力」に関する発生運動学的考察(方)
教員養成課程を持つ体育系大学では、将来体育指導者を目指す学生に実技実習が課せられている。そこでは主に専門的実技能力の習得が目指されている。当然のことながら、将来生徒に教える可能性のある運動課題を自ら習得しておくことが、指導力の源泉となることは疑う余地はない。しかし、自らが動きを覚えたという経験は、それそのもので指導力の獲得であるとはいえず、それを教えるための術を知ることによって、はじめて実技指導力を獲得したといえる。つまり、教えるための身体知(促発身体知)の獲得が指導者養成の実技実習において最も重視されなければならない。
本研究はその教えるための身体知を構成する要素の一つとして、発生運動学における「定位感身体知」の観察に焦点をあて、将来体育指導者を目指す大学生が、どのようにその観察力を形成していくか、またその観察力はどのような創発身体知に基づいているかについて、現象学的運動学の立場からその構造を明らかにすることを目的としている。
なお本発表では、器械運動の実技実習で行われた観察力の査定に関する実験を対象として、他者の定位感身体知を読み取り、それを共感するために必要とされる基本技能と身体知について取り上げることとなる。
本研究はその教えるための身体知を構成する要素の一つとして、発生運動学における「定位感身体知」の観察に焦点をあて、将来体育指導者を目指す大学生が、どのようにその観察力を形成していくか、またその観察力はどのような創発身体知に基づいているかについて、現象学的運動学の立場からその構造を明らかにすることを目的としている。
なお本発表では、器械運動の実技実習で行われた観察力の査定に関する実験を対象として、他者の定位感身体知を読み取り、それを共感するために必要とされる基本技能と身体知について取り上げることとなる。