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[05バ-口-18] 陸上ハンマー投げのターン局面におけるハンマー・ヘッド加速メカニズムの検討
陸上ハンマー投げにおいて、投擲者は、両手によってグリップを握り、立位での予備スウィングによりハンマーに初期速度を与えたのち、両足、片足支持期を有する複数回のターン動作および後方への移動を行いながら、ヘッドスピードを増加させて、投擲のためのリリースを行う。ここでハンマーは.男子で質量7kgを越えるハンマー・ヘッドがトルクの作用しない回転対偶によりワイヤーを介してグリップに連結した、劣駆動型の多体系構造であり,そのダイナミクスの把握が困難であることから、この投擲動作におけるヘッドスピード獲得技術については,不明な点が多く明らかにされていない.そこで本研究では,多体系の運動方程式を活用したハンマー投げ動作の順動力学的貢献分析により,ヘッドスピード増加メカニズムの詳細について検討する.