10:16 AM - 10:31 AM
[11教-口-07] 体育授業における授業観に関する研究
教員養成段階の大学院生を事例にして
昨今の教育現場では社会の複雑化や多様性が急速に進み、教師の授業力量形成についてそのあり方が喫緊の課題となっており重要性が謳われている。教師の授業力量に関わり木原(2004)は3層モデルを示しており、その中心には信念を位置付けている。さらに、授業力量として、授業に関する信念・授業についての知識・授業技術の3つに類別し、授業に関する信念を具体的には授業観・教材観・子ども観としている(吉崎、1997)。その中でも、とりわけ授業観について朝倉(2016)は、「体育教師の実践と体育的活動の成果を最も直接的に規定する信念」であることを明らかにしており、その肝要さを指摘している。
上記のような研究が進められてきた中で、これまで体育科教育学における教師教育分野では授業観について、その個人が経験する個人的要因が授業力量の成長や発達において重要であると報告されている(Wang and Ha、2008)。また、こうした一連の先行研究の調査対象者は、教員養成段階の学生と現職の教師に大別できる。しかしながら、教員養成段階の学生における、とりわけ修士段階に在籍する大学院生を対象とする体育授業における授業観を明らかにした研究論文は管見の限りでは見られておらず、その研究の蓄積が求められる。
そこで本研究では、教員養成段階の学生における、とりわけ修士段階に在籍する大学院生の体育授業における授業観を明らかにすることを目的とした。調査対象者は、教員養成段階のX大学修士課程に在籍する大学院生を対象とした。なお、体育授業における授業観の検討方法として半構造化インタビューを実施しKJ法で分析した。その結果、大学院生Aの語りには、「大学院の学修を通して運動有能感を育成する重要性への気付き」や「大学院の学修から授業づくりや教材づくりの重要性の認識」というカテゴリーが見られている。なお、詳細は当日発表する。
上記のような研究が進められてきた中で、これまで体育科教育学における教師教育分野では授業観について、その個人が経験する個人的要因が授業力量の成長や発達において重要であると報告されている(Wang and Ha、2008)。また、こうした一連の先行研究の調査対象者は、教員養成段階の学生と現職の教師に大別できる。しかしながら、教員養成段階の学生における、とりわけ修士段階に在籍する大学院生を対象とする体育授業における授業観を明らかにした研究論文は管見の限りでは見られておらず、その研究の蓄積が求められる。
そこで本研究では、教員養成段階の学生における、とりわけ修士段階に在籍する大学院生の体育授業における授業観を明らかにすることを目的とした。調査対象者は、教員養成段階のX大学修士課程に在籍する大学院生を対象とした。なお、体育授業における授業観の検討方法として半構造化インタビューを実施しKJ法で分析した。その結果、大学院生Aの語りには、「大学院の学修を通して運動有能感を育成する重要性への気付き」や「大学院の学修から授業づくりや教材づくりの重要性の認識」というカテゴリーが見られている。なお、詳細は当日発表する。