The 73rd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Poster (Subdiscipline)

専門領域別 » 体育方法

体育方法(偶数演題)/ポスター発表

Fri. Sep 1, 2023 2:00 PM - 3:00 PM RY451 (良心館4階RY451番教室)

[09方-ポ-52] チアリーディングの夏季練習時における脱水率に関連する要因

*Ayana Nakazuru1, Kayo Koizumi1, Michiko Kikukawa2 (1. Japan Women's College of Physical Education, 2. Tokyo Management College)


目的:チアリーディングの練習では、水分補給をする際、全員で飲水する習慣がある。また、飲水のために1人でも練習から抜けてしまうと練習が進まないという特性もある。そのため、他の競技と比較し自由飲水をしづらい環境であるため、脱水している可能性があると考えた。しかし、チアリーディング練習時の水分補給実態について報告された研究はない。本研究では、チアリーディングの夏季練習中の脱水率に関連する要因を明らかにすることを目的とした。
方法:対象者は、J大学チアリーディング部に所属している大学生21名とした。測定日は、2022年8月の試合期の3日間とした。3日間のうち、通常練習が行えた3日目を分析対象とした。測定、及び調査項目は、室内環境、身体的特徴、ブレイク時間及びブレイク回数、飲水量、補食量、自覚的運動強度、身体活動強度、及び身体活動量、測定前日の生活状況、練習パフォーマンス、知識とした。脱水率は、脱水率(%)=(練習前体重(㎏)-練習後体重(㎏))÷練習前体重(㎏)×100の式で算出した。従属変数を脱水率として、ステップワイズ法を用いて重回帰分析を行った。有意水準はいずれも5%未満とした。
結果:チアリーディング夏季練習は屋内の冷涼な環境で実施していた。脱水率が2%を越えていた者は、0名だった。脱水率は0.3±0.3%で、最大値は1.0%だった。脱水率は、調整済み決定係数が0.781(p<0.001)の有意な重回帰式が求められた。有意な説明変数は、飲水量(β=-0.690)、月経(β=-0.352)、前日の水分補給(β=0.378)、体重(β=0.674)、運動強度(β=0.599)が示された。
結論:脱水率の増加に関連している項目は、練習中の飲水量が少ない、前日の水分補給が出来ていない、月経ではない、体重が重い、運動強度が高いことが関連していると明らかとなった。