The 73rd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

Presentation information

Poster (Subdiscipline)

専門領域別 » 体育経営管理

体育経営管理/ポスター発表

Fri. Sep 1, 2023 1:00 PM - 2:00 PM RY205 (良心館2階RY205番教室)

[06経-ポ-04] スポーツ施設を利用しない要因に関する基礎的研究

*Yukihiro Abe1, Takafumi Kiyomiya2, Mitsuyo Yoda3 (1. Kobe University of Future Health Sciences, 2. Shizuoka Sangyo University, 3. Nippon Sport Science University)


新型コロナウイルスの影響により、日々の生活からスポーツが失われたり、制限されるという様々な影響が顕在化したことで「スポーツが、我々の生活や社会に活力を与えるなど優れた効果を及ぼす重要な価値を持っていることを改めて示すこととなった」と第3期スポーツ基本計画で詳説している。さらに、スポーツ実施に向けた環境整備・機運醸成、特に実施頻度が少ない層と非実施者へのアプローチを進めることが必要とされている(第3期スポーツ基本計画,2022)。また、スポーツ基本法では「国及び地方公共団体は、国民が身近にスポーツに親しむことができるようにするとともに、競技水準の向上を図ることができるよう、スポーツ施設(スポーツの施設を含む。以下同じ。)の整備、利用者の需要に応じたスポーツ施設の運用の改善、スポーツ施設への指導者等の配置その他の必要な施策を講ずるよう努めなければならない」(スポーツ基本法,2011)と定められている。このように、生活の変化に伴い、スポーツの価値が改めて問われ、実施頻度の少ない層や非実施者に対してのアプローチが大切とされ、スポーツが行える場であるスポーツ施設の重要性も求められている。スポーツ施設に着目した研究で、利用目的は交友関係志向、体力・健康志向、自己実現志向、運動発散志向、アクセシビリティ、競技志向の6因子に分かれており、公共スポーツ施設と民間スポーツ施設での差異も明らかにされている(阿部ら,2022)。運動実施者の施設利用目的が明確化されており、生活の変化に伴い、実施頻度の少ない層や非実施者を関連させ検討していくことは意義があると考えられる。
そこで、本発表は、運動を全く実施していない非実施者もくしは、スポーツ施設を利用しない個人的運動実施者600名を対象としたスクリーニング調査の結果をもとに、スポーツ施設を利用しない要因を明らかにするため、基礎的情報の整理を試みる。