The 73rd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Poster (Subdiscipline)

専門領域別 » 運動生理学

運動生理学(奇数演題)/ポスター発表

Fri. Sep 1, 2023 10:00 AM - 11:00 AM RY207 (良心館2階RY207番教室)

[04生-ポ-07] スクワットの行い方の個人差と活動後増強効果の関係

*Atsushi Itaya1, Kiyohiro Konno2, Kohei Dobashi1 (1. Hokkaido University of Education, 2. University of Tsukuba)


【目的】フルスクワット実施中のバーベルの動き、床反力の変化、および活動後増強効果(PAP)の関係から、スクワットの行い方の個人差がPAPの発現に及ぼす影響を検討することを目的とした。【方法】日常的にフリーウエイトトレーニングを実施している健常な男子大学生17名を対象者とした。本研究は3つのセッションから構成された。まず、対象者のフルスクワットの最大挙上重量を測定した。次に、対象者はフォースプレート上で最大挙上重量の80%でのフルスクワットを1 回×5セット実施した。スクワット実施中の床反力を記録し、対象者の動きを左側面からビデオカメラで撮影した。最後に、フルスクワット前後で垂直跳び(CMJ)を測定した。床反力の垂直成分(Fz)は、バーベルを担いだ対象者の重量で規格化された。Fzの時系列データから最大値と最小値を検出した。ビデオ動画からバーベルシャフトの位置をデジタイズし、スクワット中のバーベルの運動学的データを得た。下降局面最大速度、上昇局面最大速度、および切り返し局面(バーベル最下点後30 ms間)での挙上速度を算出した。PAPは、スクワット後のCMJ跳躍高をスクワット前のそれで規格化(規格化跳躍高)して評価した。項目間でPearsonの積率相関係数(r)を計算した。【結果】規格化跳躍高とFz最小値、切り返し挙上速度間のrに有意性が認められた(r = .493, p = .044; r = -.563, p = .019)。下降局面最大速度とFz最小値、切り返し挙上速度間のrに有意性が認められた(r = .747, p < .001; r = -.568, p = .017)。加えて、切り返し挙上速度とFz最大値間のrに有意性が認められた(r = .564, p = .018)。【結論】切り返し局面の克服のために反動をよく利用する対象者ほど高いPAP効果が得られる。