The 73rd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Poster (Subdiscipline)

専門領域別 » 運動生理学

運動生理学(奇数演題)/ポスター発表

Fri. Sep 1, 2023 10:00 AM - 11:00 AM RY207 (良心館2階RY207番教室)

[04生-ポ-29] 血中ビタミンD濃度が月経前症候群の主観的重症度に与える影響

*Kiho Ichikawa1, Mizuki Yamada1,2, Akira Ishikawa1, Tomoka Matsuda3, Ayane Kitajima1, Simba Nakayama1, Akiko Funaki4, Nodoka Ikegami2,5, Kayoko Kamemoto1, Mikako Sunaga1 (1. Nippon Sport Science University, 2. Research Fellow of Japan Society for the Promotion of Science (DC2), 3. Japan Institute of Sports Science, 4. Teikyo University of Science, 5. Waseda University)


【背景】月経前症候群(PMS)は月経開始前、黄体期の3~10日の間続く精神あるいは身体症状であり、月経開始とともに軽快ないし消失する(日本産婦人科学会,2018)。PMSの主な原因は明らかではないが、血中ビタミンD(VD)濃度の低値がPMS症状の強さと関連することが報告されている(Abdi F et al.,2019)。わが国における閉経前女性の多くは、血中VD濃度が基準値を下回っている(高岡ら,2017)が、血中VD濃度とPMS症状の主観的な強さとの関係については検討されていない。【目的】血中VD濃度がPMSの主観的重症度に与える影響について検討した。【方法】正常月経周期、PMS症状を有し運動習慣のない女性17名(年齢:22.6±1.8歳、体格指数:21.6±1.9 kg / m²、月経周期:31.2±3.3日)を対象とした。測定は黄体期に実施し、座位安静後採血を行った。血中VDは、血清25(OH)D ₃濃度および血清1,25(OH)₂D濃度を用いて分析し、評価した。主観的重症度は、Daily Record of Severity of Problems(DRSP) を用いて評価し月経開始前10日間の合計スコアを算出した。【結果】血清25(OH)D濃度は14.9±3.1ng/mLであり、全員が基準値を下回っていた。この内16名が欠乏状態であった。さらに、血清1,25(OH)₂D₃濃度は55.1±17.5pg/mLであり、12名が基準値内、5名が基準値を上回っていた。DRSPのスコアは38.8±10.4点であった。血清25(OH)Dおよび血清1,25(OH)₂D₃濃度とPMSの主観的重症度との間に、有意な相関関係は認められなかった。【結論】血中VD濃度とPMSの主観的重症度には明らかな関連性は認められなかった。