[DP-12] 広汎型重度慢性歯周炎患者に対して,歯周外科処置を行った一症例
The case report about treating generalized severe periodontitis via periodontal surgery
研修コード:2504
Keywords:広汎型重度慢性歯周炎、歯周外科、サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)
【はじめに】広汎型重度慢性歯周炎患者に対し,歯周外科治療を行い,SPTを行っている症例を報告する。
【症例の概要】患者:50歳女性 初診:2013年7月8日 主訴:左上臼歯の動揺
全身的既往歴:特記事項なし 喫煙歴:なし 現病歴:数年前より歯茎の腫れと出血を自覚していたが,放置していた。1ヶ月前に,25の動揺を気にして,他院を受診。歯周病と診断された。同歯は予後不良と診断され,抜歯された。その後,当院を紹介され転院した。
【臨床所見】24, 31は先天的に欠如していた。全顎的に歯肉の腫脹,BOPを伴う深い歯周ポケットを認めた。X線画像において,14, 17, 27, 35, 36, 47にて歯根長1/2を越える骨吸収が認められた。14, 17, 27, 35, 36, 41, 46, 47にて楔状骨内欠損が認められた。また,36, 46の根分岐部において歯槽骨の透過性亢進が認められた。
【診断名】広汎型重度慢性歯周炎
【治療方針】1)歯周基本治療 2)再評価検査 3)歯周外科治療 4)再評価検査 5)口腔機能回復治療 6)SPT
【治療経過】口腔清掃指導後,スケーリング・ルートプレーニングを行い,予後不良と判断した,17, 27を抜歯した。再評価の後に13, 14, 15, 16, 35, 36, 37, 46, 47を対象とした歯肉剥離掻爬術を行った。再評価の後に欠損部位の25に対してインプラントの埋入を行った後にSPTへ移行した。
【考察・まとめ】現在,歯周ポケット4mm以上の部位は残存するものの,歯周病が進行する兆候は見られず,患者は高度なプラークコントロールの技術を発揮している。SPTによって,引き続きモチベーションの維持を図る予定である。
【症例の概要】患者:50歳女性 初診:2013年7月8日 主訴:左上臼歯の動揺
全身的既往歴:特記事項なし 喫煙歴:なし 現病歴:数年前より歯茎の腫れと出血を自覚していたが,放置していた。1ヶ月前に,25の動揺を気にして,他院を受診。歯周病と診断された。同歯は予後不良と診断され,抜歯された。その後,当院を紹介され転院した。
【臨床所見】24, 31は先天的に欠如していた。全顎的に歯肉の腫脹,BOPを伴う深い歯周ポケットを認めた。X線画像において,14, 17, 27, 35, 36, 47にて歯根長1/2を越える骨吸収が認められた。14, 17, 27, 35, 36, 41, 46, 47にて楔状骨内欠損が認められた。また,36, 46の根分岐部において歯槽骨の透過性亢進が認められた。
【診断名】広汎型重度慢性歯周炎
【治療方針】1)歯周基本治療 2)再評価検査 3)歯周外科治療 4)再評価検査 5)口腔機能回復治療 6)SPT
【治療経過】口腔清掃指導後,スケーリング・ルートプレーニングを行い,予後不良と判断した,17, 27を抜歯した。再評価の後に13, 14, 15, 16, 35, 36, 37, 46, 47を対象とした歯肉剥離掻爬術を行った。再評価の後に欠損部位の25に対してインプラントの埋入を行った後にSPTへ移行した。
【考察・まとめ】現在,歯周ポケット4mm以上の部位は残存するものの,歯周病が進行する兆候は見られず,患者は高度なプラークコントロールの技術を発揮している。SPTによって,引き続きモチベーションの維持を図る予定である。