[DP-18] 広汎型侵襲性歯周炎患者に再生療法を行った一症例
A case report of periodontal regenerative therapy for generalized aggressive periodontitis
研修コード:2504
キーワード:歯周組織再生療法、侵襲性歯周炎、SPT
【初診】患者:38歳 女性。初診:2015年10月21日。主訴:歯肉の腫脹と疼痛のため近医を受診。専門医での受診を勧められ来院。現病歴:以前から歯周病を指摘され治療をうけるが,歯科恐怖症のため中断。家族性あり。全身既往歴:特記事項なし。喫煙歴なし。
【診査・検査所見】多数歯にわたる歯牙の動揺があり,大臼歯部には分岐部病変が認められた。上下前歯部に歯肉退縮,12, 13間には歯間離開あり。エックス線写真にて,全顎的に高度な水平性骨吸収及び垂直性骨欠損が認められた。また,多量の歯肉縁下歯石の沈着が確認され,35には根尖部に及ぶX線透過像が認められた。中学生の時に矯正治療を受け,その際に14, 24を抜歯。
【診断】広汎型侵襲性歯周炎
【治療計画】①歯周基本治療(TBI,スケーリング,SRP,歯内療法,48埋伏抜歯)②再評価 ③歯周外科治療 ④再評価 ⑥SPT
【治療経過】35歯内療法を含めた歯周基本治療を行った。再評価後,歯周組織再生療法(43-47, 12-17, 34-37, 22-27),48埋伏抜歯を行った。術後再評価を行い,ナイトガード作成,SPTへと移行した。
【考察・まとめ】歯科恐怖症の既往があり治療を中断されていたため,歯周外科処置の際には静脈内鎮静を行うことで安心して治療をうけていただくことができた。歯周組織が高度に破壊された侵襲性歯周炎に対して,歯周組織再生療法を行うことで良好な経過が得られた。継続的な二ヶ月毎のSPTで現状維持に努めたい。
【診査・検査所見】多数歯にわたる歯牙の動揺があり,大臼歯部には分岐部病変が認められた。上下前歯部に歯肉退縮,12, 13間には歯間離開あり。エックス線写真にて,全顎的に高度な水平性骨吸収及び垂直性骨欠損が認められた。また,多量の歯肉縁下歯石の沈着が確認され,35には根尖部に及ぶX線透過像が認められた。中学生の時に矯正治療を受け,その際に14, 24を抜歯。
【診断】広汎型侵襲性歯周炎
【治療計画】①歯周基本治療(TBI,スケーリング,SRP,歯内療法,48埋伏抜歯)②再評価 ③歯周外科治療 ④再評価 ⑥SPT
【治療経過】35歯内療法を含めた歯周基本治療を行った。再評価後,歯周組織再生療法(43-47, 12-17, 34-37, 22-27),48埋伏抜歯を行った。術後再評価を行い,ナイトガード作成,SPTへと移行した。
【考察・まとめ】歯科恐怖症の既往があり治療を中断されていたため,歯周外科処置の際には静脈内鎮静を行うことで安心して治療をうけていただくことができた。歯周組織が高度に破壊された侵襲性歯周炎に対して,歯周組織再生療法を行うことで良好な経過が得られた。継続的な二ヶ月毎のSPTで現状維持に努めたい。