[DP-20] 広汎型侵襲性歯周炎患者に対し,歯周組織再生療法および矯正治療を行い6年経過した一症例
A six-year follow-up case report of periodontal regenerative therapy and orthodontic treatment for generalized aggressive periodontitis
研修コード:2504
Keywords:侵襲性歯周炎、歯周組織再生療法、矯正治療
【症例の概要】2009年11月初診,35歳,女性。前歯部の動揺および歯間離開による咀嚼障害を主訴に来院。現病歴:20代後半に他院にて12歯を抜歯。全身既往歴,家族歴に特記事項なし。喫煙歴なし。
【診査・検査所見】全顎的に歯肉の発赤および腫脹とプロービング時の出血を認め,臼歯部を中心とした7mm前後の深い歯周ポケットを認めた。また,上顎前歯部フレアーアウトおよび正中離開,多数歯の歯牙動揺,病的歯牙移動,挺出を認めた。
【診断】広汎型侵襲性歯周炎
【治療計画】①診査・診断 ②歯周基本治療,暫間固定 ③再評価 ④歯周組織再生療法 ⑤再評価 ⑥全顎歯列矯正治療 ⑦SPT
【治療経過】2009年11月,歯周基本治療,35番抜歯,矯正装置による全顎的な暫間固定を行った。再評価後,全顎にわたり,歯周組織再生療法を行った。観察期間を経た後,矯正治療を開始し,病的歯牙移動歯の歯列内への整列を行った。矯正治療終了後保定の後,再評価,SPTへ移行した。SPTは2ヶ月毎とした。
【考察・まとめ】病的歯牙移動を伴った広汎型侵襲性歯周炎患者に対し,基本治療および歯周組織再生療法療を行い,組織の安定が得られた後に矯正治療を適応したことで,歯周組織の改善および咬合の安定,回復を図ることができ,SPT移行後も6年間にわたり安定した状態を維持することができたと考えられた。また,2ヶ月毎のSPT時では,炎症と咬合のコントロールを行い,患者自身のセルフケアの管理およびモチベーションの維持に努めたことで,長期にわたる口腔内の維持が可能となったと考えられた。
【診査・検査所見】全顎的に歯肉の発赤および腫脹とプロービング時の出血を認め,臼歯部を中心とした7mm前後の深い歯周ポケットを認めた。また,上顎前歯部フレアーアウトおよび正中離開,多数歯の歯牙動揺,病的歯牙移動,挺出を認めた。
【診断】広汎型侵襲性歯周炎
【治療計画】①診査・診断 ②歯周基本治療,暫間固定 ③再評価 ④歯周組織再生療法 ⑤再評価 ⑥全顎歯列矯正治療 ⑦SPT
【治療経過】2009年11月,歯周基本治療,35番抜歯,矯正装置による全顎的な暫間固定を行った。再評価後,全顎にわたり,歯周組織再生療法を行った。観察期間を経た後,矯正治療を開始し,病的歯牙移動歯の歯列内への整列を行った。矯正治療終了後保定の後,再評価,SPTへ移行した。SPTは2ヶ月毎とした。
【考察・まとめ】病的歯牙移動を伴った広汎型侵襲性歯周炎患者に対し,基本治療および歯周組織再生療法療を行い,組織の安定が得られた後に矯正治療を適応したことで,歯周組織の改善および咬合の安定,回復を図ることができ,SPT移行後も6年間にわたり安定した状態を維持することができたと考えられた。また,2ヶ月毎のSPT時では,炎症と咬合のコントロールを行い,患者自身のセルフケアの管理およびモチベーションの維持に努めたことで,長期にわたる口腔内の維持が可能となったと考えられた。