[DP-24] 自家骨移植と吸収性コラーゲンメンブレンを用いてGTR法を行なった一症例
A case report of comprehensive periodontal treatment including GTR with resorbable collagen membrane and autogenous bone graft
研修コード:2504
キーワード:歯周組織再生療法、GTR法、自家骨移植、吸収性コラーゲンメンブレン
【はじめに】中等度歯周炎患者に,GTR法を含めた歯周治療を行い,良好に推移しているので報告する。
【症例の概要】初診日:2010年6月。53歳,男性,非喫煙者。会社の健康診断で歯周病を指摘され来院。
全顎的に歯肉に発赤および腫脹を認めた。12口蓋側には斜切痕がみられ,限局的して深い歯周ポケットが確認された。17及び27ではカップ状骨欠損が,37では分岐部から遠心にわたる骨欠損が認められた。46では分岐部に深い歯周ポケットがみられ,近心根から分岐部を取り囲むような透過像が確認された。47は遠心に垂直性の骨欠損が認められた。
【治療方針】診断名:広汎型中等度慢性歯周炎・咬合性外傷
治療計画:1. 歯周基本治療 2. 再評価 3. 歯周外科処置 4. 再評価 5. 口腔機能回復治療 6. 再評価 7. SPT
【治療経過・治療成績】歯周基本治療にてプラークコントロールの確立および炎症の除去,プロビジョナル作製,不良充填の再修復を行なった。46は分岐部に穿孔を認めたため,抜歯した。歯周外科治療として,16・17,26・27,37に骨整形術,12にフラップキュレッタージおよびオドントプラスティ,47に自家骨移植とコラーゲンメンブレンを併用したGTR法を行なった。46にインプラント治療および口腔機能回復治療の後,2013年8月SPTへと移行した。
【考察・結論】47遠心の垂直性骨欠損では,46が欠損していることから広範囲の剥離が容易であり,膜の位置付けが行いやすいと判断し,GTR法を選択した。また浅くて広い骨欠損であることから,自家骨移植術を併用することとした。今後も炎症と咬合のコントロールに注意し,SPTを継続したい。
【症例の概要】初診日:2010年6月。53歳,男性,非喫煙者。会社の健康診断で歯周病を指摘され来院。
全顎的に歯肉に発赤および腫脹を認めた。12口蓋側には斜切痕がみられ,限局的して深い歯周ポケットが確認された。17及び27ではカップ状骨欠損が,37では分岐部から遠心にわたる骨欠損が認められた。46では分岐部に深い歯周ポケットがみられ,近心根から分岐部を取り囲むような透過像が確認された。47は遠心に垂直性の骨欠損が認められた。
【治療方針】診断名:広汎型中等度慢性歯周炎・咬合性外傷
治療計画:1. 歯周基本治療 2. 再評価 3. 歯周外科処置 4. 再評価 5. 口腔機能回復治療 6. 再評価 7. SPT
【治療経過・治療成績】歯周基本治療にてプラークコントロールの確立および炎症の除去,プロビジョナル作製,不良充填の再修復を行なった。46は分岐部に穿孔を認めたため,抜歯した。歯周外科治療として,16・17,26・27,37に骨整形術,12にフラップキュレッタージおよびオドントプラスティ,47に自家骨移植とコラーゲンメンブレンを併用したGTR法を行なった。46にインプラント治療および口腔機能回復治療の後,2013年8月SPTへと移行した。
【考察・結論】47遠心の垂直性骨欠損では,46が欠損していることから広範囲の剥離が容易であり,膜の位置付けが行いやすいと判断し,GTR法を選択した。また浅くて広い骨欠損であることから,自家骨移植術を併用することとした。今後も炎症と咬合のコントロールに注意し,SPTを継続したい。