[DP-26] 慢性歯周炎患者にエムドゲインRゲルを用いた歯周組織再生療法を行った一症例
A case of periodontal tissue regeneration therapy using EmdogainR gel for patients with chronic periodontitis
研修コード:3103
キーワード:歯周組織再生療法、エムドゲイン、慢性歯周炎
【はじめに】慢性歯周炎患者に対しエムドゲイン®ゲルを用いた歯周組織再生療法を含む包括的治療を行い,良好な結果が得られた症例を報告する。
【初診】2013年1月,53歳女性。臼歯部歯肉の腫脹を主訴に来院。全身既往歴に特記事項なし。
【診査・検査所見】全顎的に歯肉の発赤,腫脹および4~6mmのプロービングポケット深さ(PPD)を認め,15, 36, 37, 38, 46, 47には9~12 mmのPPDが認められた。X線所見では,全顎的に根長1/3の水平的骨吸収および23遠心,27近心,35遠心,46近心および47遠心に垂直性骨吸収が認められた。
【診断】中等度・重度慢性歯周炎,咬合性外傷
【治療計画】1)歯周基本治療 2)再評価 3)歯周外科治療 4)再評価 5)SPT
【治療経過】1. 歯周基本治療(2013年1月~)口腔清掃指導,スケーリング,SRP,抜歯,咬合調整,暫間義歯の作製を行った。2. 再評価 3. 歯周外科治療(2013年7月~2015年10月)23遠心,27近心,35遠心,46近心,47遠心にエムドゲイン®ゲルを用いた歯周組織再生療法を行った。4. 再評価 5. SPT(2015年4月~)。
【考察・まとめ】慢性歯周炎患者に対し,プラークコントロール,咬合調整,暫間義歯の作製を含めた歯周基本治療およびエムドゲイン®ゲルを用いた歯周組織再生療法を実施し,全顎的な歯周病の症状の改善を図る事ができた。現在SPT移行後2年2カ月経過しているが,PPDは3mm以内で良好な状態を保っている。今後も,全顎的な歯列不正を認めるため,プラークコントロールの状態および咬合に対する変化に注意しSPTを行っていく。
【初診】2013年1月,53歳女性。臼歯部歯肉の腫脹を主訴に来院。全身既往歴に特記事項なし。
【診査・検査所見】全顎的に歯肉の発赤,腫脹および4~6mmのプロービングポケット深さ(PPD)を認め,15, 36, 37, 38, 46, 47には9~12 mmのPPDが認められた。X線所見では,全顎的に根長1/3の水平的骨吸収および23遠心,27近心,35遠心,46近心および47遠心に垂直性骨吸収が認められた。
【診断】中等度・重度慢性歯周炎,咬合性外傷
【治療計画】1)歯周基本治療 2)再評価 3)歯周外科治療 4)再評価 5)SPT
【治療経過】1. 歯周基本治療(2013年1月~)口腔清掃指導,スケーリング,SRP,抜歯,咬合調整,暫間義歯の作製を行った。2. 再評価 3. 歯周外科治療(2013年7月~2015年10月)23遠心,27近心,35遠心,46近心,47遠心にエムドゲイン®ゲルを用いた歯周組織再生療法を行った。4. 再評価 5. SPT(2015年4月~)。
【考察・まとめ】慢性歯周炎患者に対し,プラークコントロール,咬合調整,暫間義歯の作製を含めた歯周基本治療およびエムドゲイン®ゲルを用いた歯周組織再生療法を実施し,全顎的な歯周病の症状の改善を図る事ができた。現在SPT移行後2年2カ月経過しているが,PPDは3mm以内で良好な状態を保っている。今後も,全顎的な歯列不正を認めるため,プラークコントロールの状態および咬合に対する変化に注意しSPTを行っていく。