[DP-41] 歯肉退縮に対して結合組織移植を行い治療した3年経過症例
A case report of connective tissue graft for gingival recession: 3-year follow-up
研修コード:2504
Keywords:歯肉退縮、結合組織移植
【はじめに】歯肉退縮の改善を希望される患者に対し,根面被覆の治療を行い3年経過した症例を報告する。
【症例の概要】患者:32歳男性 初診日:2014年5月15日
主訴:13, 14, 23, 24, 33, 34, 43, 44の歯肉退縮が気になる。
【治療方針・治療経過】歯周基本治療として,口腔衛生指導,スケーリング,う蝕治療,咬合調整,ナイトガードの作製を行った。その後再評価をし,歯肉退縮部位に対して歯周外科治療を行った。歯周外科治療としては結合組織移植術と縦切開を入れない歯肉弁歯冠側移動術を併用して行った。その後再評価を行いメンテナンスへ移行した。
【考察・まとめ】今回Millar class1の治療を行い,既存の報告と同様にほとんどの部位で完全被覆を達成できたが,完全に被覆しきれなかった部位があったのは歯根間距離が近い部位があったことが大きな原因だと考えている。歯根間距離やボーンハウジング内に歯根が入っているかなども根面被覆を行う上で重要な要素になると改めて再認識した。3年経過した現在でも経過は良好で歯肉は維持されている。今後もブラッシング圧や,プラークコントロールなどを注意深く観察して経過をみていく予定である。
【症例の概要】患者:32歳男性 初診日:2014年5月15日
主訴:13, 14, 23, 24, 33, 34, 43, 44の歯肉退縮が気になる。
【治療方針・治療経過】歯周基本治療として,口腔衛生指導,スケーリング,う蝕治療,咬合調整,ナイトガードの作製を行った。その後再評価をし,歯肉退縮部位に対して歯周外科治療を行った。歯周外科治療としては結合組織移植術と縦切開を入れない歯肉弁歯冠側移動術を併用して行った。その後再評価を行いメンテナンスへ移行した。
【考察・まとめ】今回Millar class1の治療を行い,既存の報告と同様にほとんどの部位で完全被覆を達成できたが,完全に被覆しきれなかった部位があったのは歯根間距離が近い部位があったことが大きな原因だと考えている。歯根間距離やボーンハウジング内に歯根が入っているかなども根面被覆を行う上で重要な要素になると改めて再認識した。3年経過した現在でも経過は良好で歯肉は維持されている。今後もブラッシング圧や,プラークコントロールなどを注意深く観察して経過をみていく予定である。