[DP-46] コンポジットレジンを用いた隣接歯面へのベニア修復により歯間乳頭を再建した一症例
Reconstruction of the interdental papilla with interproximal veneer restoration using composite resin: a case report
研修コード:2504
Keywords:歯間乳頭、再建、べニア修復、コンポジットレジン
【症例の概要】下顎前歯部における歯間乳頭歯肉の退縮に対して,隣接歯面へのコンポジットレジン(CR)を用いたベニア修復により,歯間空隙をほぼ完全に封鎖できた症例を報告する。
【患者概要】34歳女性 初診日:2015年7月18日 主訴:42, 41, 31の審美障害
42, 41, 31の歯間乳頭歯肉が約1年前から退縮してきたため,心配になり明海大学付属明海大学病院に来院した。全顎的に4㎜以上の歯周ポケットは認められず,プラークコントロールも比較的良好であったが,歯間乳頭歯肉は垂直的に約3㎜退縮していた。
【治療方針】42, 41, 31の隣接歯面に対して,CRを用いてベニア修復することにより,歯間空隙を縮小させるとともに,歯間乳頭歯肉の歯冠側へのクリーピングを促す。
【治療経過】42, 41, 31の歯面を清掃した後,ストリップスを用いて,隣接歯面の歯肉縁下約1㎜からコンタクトポイントまでCRを添加した。2か月後,歯間部歯肉の歯冠側へのクリーピングにより,歯間空隙はほぼ完全に閉鎖された。4か月後,42, 41, 31のPPDは2㎜以下であり,BOPはすべて陰性であった。
【考察】本症例は,歯間隣接面にCRを用いたベニア修復を行った結果。歯間空隙の幅を狭小化するとともに,コンタクトポイントを根尖側に移動させたことにより,歯間乳頭歯肉が,歯冠側にクリーピングしたと考えられた。本症例で用いた術式は,歯を切削することなく低侵襲に行えるが,歯肉縁下にもCRを添加するため,注意深く経過を追ってゆく予定である。
【患者概要】34歳女性 初診日:2015年7月18日 主訴:42, 41, 31の審美障害
42, 41, 31の歯間乳頭歯肉が約1年前から退縮してきたため,心配になり明海大学付属明海大学病院に来院した。全顎的に4㎜以上の歯周ポケットは認められず,プラークコントロールも比較的良好であったが,歯間乳頭歯肉は垂直的に約3㎜退縮していた。
【治療方針】42, 41, 31の隣接歯面に対して,CRを用いてベニア修復することにより,歯間空隙を縮小させるとともに,歯間乳頭歯肉の歯冠側へのクリーピングを促す。
【治療経過】42, 41, 31の歯面を清掃した後,ストリップスを用いて,隣接歯面の歯肉縁下約1㎜からコンタクトポイントまでCRを添加した。2か月後,歯間部歯肉の歯冠側へのクリーピングにより,歯間空隙はほぼ完全に閉鎖された。4か月後,42, 41, 31のPPDは2㎜以下であり,BOPはすべて陰性であった。
【考察】本症例は,歯間隣接面にCRを用いたベニア修復を行った結果。歯間空隙の幅を狭小化するとともに,コンタクトポイントを根尖側に移動させたことにより,歯間乳頭歯肉が,歯冠側にクリーピングしたと考えられた。本症例で用いた術式は,歯を切削することなく低侵襲に行えるが,歯肉縁下にもCRを添加するため,注意深く経過を追ってゆく予定である。