[DP-49] 歯周-歯内病変の3症例
Cases report: Periodontal Lesions Combined with Endodontic Lesions
研修コード:2504
Keywords:歯周-歯内疾患Ⅱ型、咬合性外傷、歯内・歯周治療
【症例の概要】患者1:49歳,女性,初診;2012年4月20日,主訴;前歯が揺れる 患者2:69歳,女性,初診;2009年4月13日,主訴;右下奥歯が腫れて痛い 患者3:65歳,男性,初診日;2009年6月6日,主訴;歯周病の精査・加療を希望
歯周-歯内疾患に罹患した部位:患者1;11,患者2;46,患者3;24
3患者共に全顎的に中等度から高度の歯槽骨吸収を認める。複数歯に咬合性外傷を疑う垂直性骨吸収を認める。
【治療方針】歯周基本治療(歯内治療)→再評価→歯周外科→再評価→SPT
【治療経過】3患者共に基本治療中,2回のSRPを行った。2回目のSRPの際は重度の歯周病治療に有効といわれる抗菌薬の投薬を行った。患者1と患者2は基本治療を行い良好な経過を得た。患者3は歯周外科治療を行った。しかし,最終補綴前に症状が完改しなかったため抜歯を行った。
【考察】歯周-歯内疾患の治療は難しいといわれている。特に診断を間違えると予後不良となることが多い。今回の3症例は歯周-歯内疾患のⅡ型で歯周病に起因しており,歯内治療を速やかに開始した。2回目のSRPの際には重度歯周炎治療に効果的と言われる抗菌薬療法を行った。症例1,2は歯周ポケット深さ(PPD)がSRP終了後の再評価で4㎜以下であり,動揺も認められなかった。症例3は根尖病変の縮小を認めたが,歯周外科治療後の再評価で6㎜のPPDが残存し症状も完改しなかったため,予後不良と判断し抜歯した。症例3は根管治療の経過は良好であったが,初診時に残存する健全歯根膜量が少なく,根の形態が原因でセルフケアが十分に出来なかったため,抜歯に至った。
歯周-歯内疾患に罹患した部位:患者1;11,患者2;46,患者3;24
3患者共に全顎的に中等度から高度の歯槽骨吸収を認める。複数歯に咬合性外傷を疑う垂直性骨吸収を認める。
【治療方針】歯周基本治療(歯内治療)→再評価→歯周外科→再評価→SPT
【治療経過】3患者共に基本治療中,2回のSRPを行った。2回目のSRPの際は重度の歯周病治療に有効といわれる抗菌薬の投薬を行った。患者1と患者2は基本治療を行い良好な経過を得た。患者3は歯周外科治療を行った。しかし,最終補綴前に症状が完改しなかったため抜歯を行った。
【考察】歯周-歯内疾患の治療は難しいといわれている。特に診断を間違えると予後不良となることが多い。今回の3症例は歯周-歯内疾患のⅡ型で歯周病に起因しており,歯内治療を速やかに開始した。2回目のSRPの際には重度歯周炎治療に効果的と言われる抗菌薬療法を行った。症例1,2は歯周ポケット深さ(PPD)がSRP終了後の再評価で4㎜以下であり,動揺も認められなかった。症例3は根尖病変の縮小を認めたが,歯周外科治療後の再評価で6㎜のPPDが残存し症状も完改しなかったため,予後不良と判断し抜歯した。症例3は根管治療の経過は良好であったが,初診時に残存する健全歯根膜量が少なく,根の形態が原因でセルフケアが十分に出来なかったため,抜歯に至った。