60th Annual Meeting in Autumn

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臨床(認定医・専門医)ポスター

歯周-歯内病変

臨床(認定医・専門医)ポスター
歯周-歯内病変

Sun. Dec 17, 2017 9:00 AM - 4:50 PM ポスター会場 (さくら)

DP-48~DP-49
(ポスター討論:12:00~12:50)

[DP-49] 歯周-歯内病変の3症例

Cases report: Periodontal Lesions Combined with Endodontic Lesions

内田 雄士1,2,栗原 英見2/Yushi Uchida1,2,Hidemi Kurihara2 (トーマス歯科クリニック1,広島大学大学院医歯薬保健学研究科応用生命科学部門歯周病態学研究2/Thomas Dental Clinic1,Department of Periodontal Medicine, Institute of Biomedical & Health Sciences Hiroshima University2)

研修コード:2504

Keywords:歯周-歯内疾患Ⅱ型、咬合性外傷、歯内・歯周治療

【症例の概要】患者1:49歳,女性,初診;2012年4月20日,主訴;前歯が揺れる 患者2:69歳,女性,初診;2009年4月13日,主訴;右下奥歯が腫れて痛い 患者3:65歳,男性,初診日;2009年6月6日,主訴;歯周病の精査・加療を希望
歯周-歯内疾患に罹患した部位:患者1;11,患者2;46,患者3;24
3患者共に全顎的に中等度から高度の歯槽骨吸収を認める。複数歯に咬合性外傷を疑う垂直性骨吸収を認める。
【治療方針】歯周基本治療(歯内治療)→再評価→歯周外科→再評価→SPT
【治療経過】3患者共に基本治療中,2回のSRPを行った。2回目のSRPの際は重度の歯周病治療に有効といわれる抗菌薬の投薬を行った。患者1と患者2は基本治療を行い良好な経過を得た。患者3は歯周外科治療を行った。しかし,最終補綴前に症状が完改しなかったため抜歯を行った。
【考察】歯周-歯内疾患の治療は難しいといわれている。特に診断を間違えると予後不良となることが多い。今回の3症例は歯周-歯内疾患のⅡ型で歯周病に起因しており,歯内治療を速やかに開始した。2回目のSRPの際には重度歯周炎治療に効果的と言われる抗菌薬療法を行った。症例1,2は歯周ポケット深さ(PPD)がSRP終了後の再評価で4㎜以下であり,動揺も認められなかった。症例3は根尖病変の縮小を認めたが,歯周外科治療後の再評価で6㎜のPPDが残存し症状も完改しなかったため,予後不良と判断し抜歯した。症例3は根管治療の経過は良好であったが,初診時に残存する健全歯根膜量が少なく,根の形態が原因でセルフケアが十分に出来なかったため,抜歯に至った。