60th Annual Meeting in Autumn

Presentation information

臨床(認定医・専門医)ポスター

メインテナンス・SPT

臨床(認定医・専門医)ポスター
メインテナンス・SPT

Sun. Dec 17, 2017 9:00 AM - 4:50 PM ポスター会場 (さくら)

DP-54~DP-64
(ポスター討論:12:00~12:50)

[DP-58] 認定医取得の際に提出した症例の現在25年経過症例-その3

The 3rd case of 6 documented cases

廣瀬 哲之,廣瀬 泰之,廣瀬 真基子/Tetsushi Hirose,Taishi Hirose,Makiko Hirose (有楽歯科 横浜関内歯周インプラント研究所/Yokohama Kannai Perio-Implant Institute)

研修コード:2504

Keywords:長期症例、認定医試験、専門医試験、歯周病

【はじめに】1994年の認定医取得時,8症例の詳細な資料を提出した。その内,現在もメンテナンスを継続しているのは6症例であり,既に過去の大会でそのうち2症例を発表している。本発表は,第57回春季大会での発表に続く3症例目であり,患者は初診より25年が経過している。
【初診】1992年7月30日。初診時49歳,現在74歳男性。前歯動揺の為,全く噛めない事を主訴として来院。
【診査・検査所見】プロービングポケットデプスのレンジは3mm〜12mm。エックス線所見上,骨吸収像を認めた。
【診断】中等度~重度歯周炎
【治療計画】1)プラークコントロール 2)全額SRP, 21, 24, 27の抜歯 3)11, 14, 15, 26, 35, 36, 37, 46根管処置 4)再評価後,全顎のFlap Ope, 16, root resection 36, root separation 5)13の露出歯根面再被覆術6)補綴処置7)メンテナンス
【治療経過】メンテナンス期間中プラークコントロールは概ね良好な状態に保持(癌の闘病期間を除く。)抗癌剤治療期間中であった2006年に歯周病で17を,2014年に歯根破折により15,2016年に36近心根を喪失する。2014年,15を抜歯の際,13に対し歯肉弁歯冠側移動術を行う。当該部位は1993年に露出歯根面処置を施術していて,21年経過後,リエントリーによる根面の状態(歯周組織の再生の状態)を確認することができた。
【考察・まとめ】メンテナンス期間中の2.5本の喪失歯がみられたものの,口腔内の状態は安定して推移していると考えられる