日本歯周病学会60周年記念京都大会

講演情報

歯科衛生士症例ポスター

糖尿病関連

歯科衛生士症例ポスター
糖尿病関連

2017年12月17日(日) 09:00 〜 16:50 ポスター会場 (さくら)

HP-03~HP-08
(ポスター討論:12:00~12:50)

[HP-07] 重度慢性歯周炎患者に歯周治療を行い患者のライフスタイルに変化が見られた一症例

A case of consequence of lifestyle,when performing periodontal tretment to severe chronic periodontitis

永田 鈴佳,池田 康男/Nagata Reika,Ikeda Yasuo (池田歯科医院/Ikeda Dental Clinic)

研修コード:2402

キーワード:重度慢性歯周炎、歯周治療、ライフスタイル

【はじめに】重度慢性歯周炎患者に歯周治療を行い,咬合を確立したことで患者の生活習慣に変化が見られた。良好な経過を得てSPTに移行した症例を報告する。
【初診】患者:57歳女性。初診日:2013年2月18日。主訴:自然に歯が抜けた。話しづらく食事がしにくい。現病歴:20歳代後半から歯の動揺があり30歳代から臼歯部が徐々に抜けてきた。少しでも歯を残したいと思い当院を受診。顔貌:目はうつろで左右非対称をしており赤ら顔。全身的既往歴:高血圧,糖尿病。
【診査・検査所見】全顎的に欠損歯が多く,残根状カリエスがあり咬合崩壊が認められた。PPD≧4mm:56%,BOP:59%,PCR:100%。
【診断】広汎型重度慢性歯周炎
【治療計画】1. 歯周基本治療(口腔衛生指導,スケーリング,ルートプレーニング,食事指導,16.15.14.11.22.23.24抜歯,治療用義歯) 2. 再評価 3. 歯周外科治療(フラップオペレーション43.42.41.32.33.34) 4. 再評価 5. 口腔機能回復治療(義歯) 6. 再評価 7. SPT
【治療経過】歯周治療と並行して食事指導を行った。歯周治療が進むにつれ咬合が安定し食事内容に変化が見られ血圧,HbA1c値にも変化が見られた。また内向的な性格から社交的になり顔貌も変化してきた。3か月ごとのSPTに移行し現在に至る。
【考察・まとめ】歯周治療と並行して食事指導を行うことで歯周組織の改善及び血圧,HbA1c値,顔貌の変化が見られライフスタイルの向上が認められた。