[HP-25] 歯周治療を通して患者の口腔内に対する意識が向上した広汎型侵襲性歯周炎の一症例
A case report of generalized aggressive periodontitis maintained by increased patient´s oral care motivation through periodontal treatment
研修コード:2504
Keywords:侵襲性歯周炎、患者教育、コミュニケーション
【はじめに】広汎型侵襲性歯周炎患者に対して歯周基本治療,歯周外科治療を行った結果,治療を通して患者自身が口腔内に関心を持ち,セルフケアの向上や歯周治療の必要性を理解し,安定した歯周組織の改善を得られた一症例を報告する。
【初診】患者:48歳女性。初診日:2015年1月24日。主訴:右下奥歯が噛むと痛い,歯周病が気になる。全身的既住歴:特記事項なし。
【診査・検査所見】全顎的に歯肉発赤・腫脹,多量の歯石の沈着を認めた。PCR90%,4mm以上のPPD67%,BOP83%,全顎的に中等度の水平的骨吸収があり,臼歯部に垂直性骨吸収を認めた。
【診断】広汎型侵襲性歯周炎
【治療計画】①歯周基本治療 ②47, 45抜歯 ③再評価 ④歯周外科治療 ⑤再評価 ⑥口腔機能回復治療 ⑦SPT
【治療経過】歯科治療に対して不安が強かったため,コミュニケーションを大切に歯周基本治療,保存不可能な47, 45を抜歯,歯周組織再生療法を全顎的に行った。その結果,歯周ポケットは改善し歯周組織の安定を認め,補綴治療,夜間装着用のナイトガードを作製しSPTに移行した。
【考察・まとめ】歯科に恐怖心があり,通院を避けてきた経緯から,コミュニケーションを図り,治療を通して安定した歯周組織,咬合機能の回復を得たこと共に,患者自身が口腔内への意識が高まり,セルフケア,プラークコントロールが改善し,モチベーションの向上に繋がった。今後も口腔内の状態を良好に維持すると共に,全身的変化も見逃さず定期的なSPTを継続していきたい。
【初診】患者:48歳女性。初診日:2015年1月24日。主訴:右下奥歯が噛むと痛い,歯周病が気になる。全身的既住歴:特記事項なし。
【診査・検査所見】全顎的に歯肉発赤・腫脹,多量の歯石の沈着を認めた。PCR90%,4mm以上のPPD67%,BOP83%,全顎的に中等度の水平的骨吸収があり,臼歯部に垂直性骨吸収を認めた。
【診断】広汎型侵襲性歯周炎
【治療計画】①歯周基本治療 ②47, 45抜歯 ③再評価 ④歯周外科治療 ⑤再評価 ⑥口腔機能回復治療 ⑦SPT
【治療経過】歯科治療に対して不安が強かったため,コミュニケーションを大切に歯周基本治療,保存不可能な47, 45を抜歯,歯周組織再生療法を全顎的に行った。その結果,歯周ポケットは改善し歯周組織の安定を認め,補綴治療,夜間装着用のナイトガードを作製しSPTに移行した。
【考察・まとめ】歯科に恐怖心があり,通院を避けてきた経緯から,コミュニケーションを図り,治療を通して安定した歯周組織,咬合機能の回復を得たこと共に,患者自身が口腔内への意識が高まり,セルフケア,プラークコントロールが改善し,モチベーションの向上に繋がった。今後も口腔内の状態を良好に維持すると共に,全身的変化も見逃さず定期的なSPTを継続していきたい。