[HP-27] 患者コンプライアンスを考慮した歯周基本治療によりラポールの構築に努めた広汎型中等度および限局型重度慢性歯周炎の一症例
A case of generalized moderate and localized severe chronic periodontitis made efforts to build rapport by through initial preparation considering patient compliance
研修コード:2504
Keywords:コンプライアンス、コミュニケーション、慢性歯周炎
【はじめに】治療中断の既往があり,再度来院が中断する恐れのある患者とのラポールの構築の難しさを実感した症例を報告する。
【初診】53歳 男性 平成25年7月22日初診,同年12月まで歯周基本治療を進めるが来院が途絶
える。平成27年1月19日再来院。
【診査・検査所見】精密検査時,全顎的な歯肉の発赤腫脹を認め,PCR35.2%,BOP56.0%,PPD4~6㎜21.4%,7㎜~0.6%であった。またX線学的に水平性骨吸収像,および歯肉縁下歯石と思われる不透過像を認めた。
【診断】広汎型中等度および限局型重度慢性歯周炎
【治療計画】①歯周基本治療:口腔衛生指導,SRP②再評価③歯周外科治療④再評価⑤SPT
【治療経過】クリーニングを受けたいと再来院されたものの,精密検査の結果初診時より状態が悪化していた。当初患者は,会話に反応が薄く口数も少なく,人からの指示を嫌う印象があった。繰り返し行うTBIで来院中断の恐れがあったため,セルフケアの定着前にSRPに移行した。TBI,SRPを同時に行い,口腔内写真を用いて,歯肉の炎症状態が改善していることを理解してもらった。PPDの改善につれ,患者コンプライアンスも向上し,PCRは9.5%まで改善した。セルフケアの定着まで時間がかかったが,PPDの改善を認めたため,歯周外科治療は行わず,SPTへと移行した。
【考察・まとめ】患者の性格を早い段階で理解し,適切な接し方をすることで患者コンプライアンスが向上し,継続受診,ラポールの形成および歯周炎の改善につながったものと考えられる。今後も患者のモチベーションを維持できるような口腔衛生指導を続けていきたい。
【初診】53歳 男性 平成25年7月22日初診,同年12月まで歯周基本治療を進めるが来院が途絶
える。平成27年1月19日再来院。
【診査・検査所見】精密検査時,全顎的な歯肉の発赤腫脹を認め,PCR35.2%,BOP56.0%,PPD4~6㎜21.4%,7㎜~0.6%であった。またX線学的に水平性骨吸収像,および歯肉縁下歯石と思われる不透過像を認めた。
【診断】広汎型中等度および限局型重度慢性歯周炎
【治療計画】①歯周基本治療:口腔衛生指導,SRP②再評価③歯周外科治療④再評価⑤SPT
【治療経過】クリーニングを受けたいと再来院されたものの,精密検査の結果初診時より状態が悪化していた。当初患者は,会話に反応が薄く口数も少なく,人からの指示を嫌う印象があった。繰り返し行うTBIで来院中断の恐れがあったため,セルフケアの定着前にSRPに移行した。TBI,SRPを同時に行い,口腔内写真を用いて,歯肉の炎症状態が改善していることを理解してもらった。PPDの改善につれ,患者コンプライアンスも向上し,PCRは9.5%まで改善した。セルフケアの定着まで時間がかかったが,PPDの改善を認めたため,歯周外科治療は行わず,SPTへと移行した。
【考察・まとめ】患者の性格を早い段階で理解し,適切な接し方をすることで患者コンプライアンスが向上し,継続受診,ラポールの形成および歯周炎の改善につながったものと考えられる。今後も患者のモチベーションを維持できるような口腔衛生指導を続けていきたい。