[P-003] 歯周病原細菌検査とPPDおよびBOPとの関連についての調査研究
Research and study about relationship between the detection of periodontal pathogens and PPD or BOP
研修コード:2402
Keywords:歯周病、歯周病原細菌、検出、歯周ポケット、歯肉出血、カイ二乗検定
【目的】歯周病原細菌検査(以下:細菌検査)結果とPPDおよびBOPとの関連を明らかにすることを目的として270名の細菌検査結果とPPDおよびBOPの検査結果を検討した。
【対象および方法】当院歯周病科患者270名の初診時の細菌検査結果と患者の年齢,PPD,BOPとの関連を調査した。細菌検査はリアルタイムPCR法(Real Time Polymerase Chain Reaction)を使用し定量的に目的菌遺伝子を検出した。
検討した細菌はPG菌,TF菌,TD菌の3種類でそれぞれの検出の有無で判定した。年齢は40歳未満を若年群とし,40歳以上を高齢群とした。PPDは6mm以上のポケットが1カ所以上あれば重度群とし,全くない患者は非重度群とした。BOPは全顎の50%以上の歯肉出血があれば重度群とし,50%未満を非重度群とした。それぞれの菌の有無と年齢(若年群か高齢群か),PPD(6mm以上のポケットの有無),BOP(50%以上か否か)との関連を検定し有意水準は1%とした。本研究は当会倫理審査委員会の承認(322番)の下に行われた。また開示すべきCOIはない。
【結果】年齢との関連では,PG菌は高齢群に多かった(p<0.01)。PPDおよびBOPとの関連ではPG菌,TF菌,TD菌すべての検出群でPPD重度群およびBOP重度群に多く検出された(p<0.01)。
【考察および結論】細菌検査とPPDおよびBOPとの関連についての調査検討した結果,PG菌,TF菌,TD菌のいずれもPPDとBOPとの関連が認められた。細菌検査は従来の臨床検査であるPPDとBOP検査と共に歯周病の進行程度の検査に有効であることが示唆された。
【対象および方法】当院歯周病科患者270名の初診時の細菌検査結果と患者の年齢,PPD,BOPとの関連を調査した。細菌検査はリアルタイムPCR法(Real Time Polymerase Chain Reaction)を使用し定量的に目的菌遺伝子を検出した。
検討した細菌はPG菌,TF菌,TD菌の3種類でそれぞれの検出の有無で判定した。年齢は40歳未満を若年群とし,40歳以上を高齢群とした。PPDは6mm以上のポケットが1カ所以上あれば重度群とし,全くない患者は非重度群とした。BOPは全顎の50%以上の歯肉出血があれば重度群とし,50%未満を非重度群とした。それぞれの菌の有無と年齢(若年群か高齢群か),PPD(6mm以上のポケットの有無),BOP(50%以上か否か)との関連を検定し有意水準は1%とした。本研究は当会倫理審査委員会の承認(322番)の下に行われた。また開示すべきCOIはない。
【結果】年齢との関連では,PG菌は高齢群に多かった(p<0.01)。PPDおよびBOPとの関連ではPG菌,TF菌,TD菌すべての検出群でPPD重度群およびBOP重度群に多く検出された(p<0.01)。
【考察および結論】細菌検査とPPDおよびBOPとの関連についての調査検討した結果,PG菌,TF菌,TD菌のいずれもPPDとBOPとの関連が認められた。細菌検査は従来の臨床検査であるPPDとBOP検査と共に歯周病の進行程度の検査に有効であることが示唆された。