[P-024] 歯槽骨骨密度診断は顎骨壊死(BRONJ)のモニタリングに有用である
Usefulness of alveolar bone density measurement in risk assessment for bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw(BRONJ)
研修コード:2402
Keywords:顎骨壊死、BP剤、顎骨骨密度、Bone Right
【背景】ビスフォスフォネート製剤(BP)は骨粗鬆症の第一選択の薬剤であり,骨粗鬆症の増加に伴いBRONJの発症数も急増している。
我々は顎骨壊死病変周囲の歯槽骨骨密度(alBMD)が162.5以上の異常高値になることを報告した(Osteoporosis Int 2010)。
今回,BRONJ発症が少ないとされるBPの3年未満の継続投与患者のalBMD診断から薬剤反応性とBRONJの関わりを検討した。
【方法】葛城病院の骨粗鬆症外来通院中の閉経女性から被験者32名をBPの投与薬ごとに3グループに分け,リセドロネートグループ(以下RG,14名,平均年齢66.8±5.3歳)に週1回17.5mgを経口投与した(平均継続投与月数17.5±8.3ヶ月)。ミノドロネートグループ(以下MG,11名,平均年齢65.5±9.9歳)では,4週間に50mgを1回経口投与した(平均継続投与月数18.9±7.2ヶ月)。アレンドロネートグループ(以下AG,7名,平均年齢65.6±13.2歳)では,35mgを週1回経口投与した(平均継続投与月数20.4±4.9ヶ月)。
alBMD診断は第二種医療機器(28BZ200142)Bone Right(Dentalgraphic.Com社,日本)を使用し,右側下顎第一小臼歯歯槽骨下部二分の一の領域を測定した。
【結果】治療前後のalBMD増加率はRGで11.3%±30.6%,MGで8.7%±21.5%,AGで3.0±14.5%であり,alBMDはBRONJ発症の境界値の162.5以下である。
【結論】alBMD診断はBRONJ発症回避のためのモニタリングに有用である。
我々は顎骨壊死病変周囲の歯槽骨骨密度(alBMD)が162.5以上の異常高値になることを報告した(Osteoporosis Int 2010)。
今回,BRONJ発症が少ないとされるBPの3年未満の継続投与患者のalBMD診断から薬剤反応性とBRONJの関わりを検討した。
【方法】葛城病院の骨粗鬆症外来通院中の閉経女性から被験者32名をBPの投与薬ごとに3グループに分け,リセドロネートグループ(以下RG,14名,平均年齢66.8±5.3歳)に週1回17.5mgを経口投与した(平均継続投与月数17.5±8.3ヶ月)。ミノドロネートグループ(以下MG,11名,平均年齢65.5±9.9歳)では,4週間に50mgを1回経口投与した(平均継続投与月数18.9±7.2ヶ月)。アレンドロネートグループ(以下AG,7名,平均年齢65.6±13.2歳)では,35mgを週1回経口投与した(平均継続投与月数20.4±4.9ヶ月)。
alBMD診断は第二種医療機器(28BZ200142)Bone Right(Dentalgraphic.Com社,日本)を使用し,右側下顎第一小臼歯歯槽骨下部二分の一の領域を測定した。
【結果】治療前後のalBMD増加率はRGで11.3%±30.6%,MGで8.7%±21.5%,AGで3.0±14.5%であり,alBMDはBRONJ発症の境界値の162.5以下である。
【結論】alBMD診断はBRONJ発症回避のためのモニタリングに有用である。