[P-085] 羊膜上培養歯髄由来細胞シートの神経分化誘導
Induction of neural differentiation of dental pulp derived cell sheet on human amniotic membrane
研修コード:2299
キーワード:歯髄由来細胞、羊膜、神経分化誘導
【目的】これまでに,我々は歯周疾患にて喪失した歯周組織の再生療法を目指し,羊膜を基質とした培養歯髄由来細胞シートの開発・検討を行ってきた。また,骨分化誘導培地を用いた骨分化誘導培養歯髄由来細胞シートを作成したことを報告している。今回,新たに同培養シートを神経分化誘導させ,検討を加えたので報告する。
【材料および方法】歯髄由来細胞は,抜去された智歯より,歯髄組織のみを採取,10%FBS/DMEM培養液にて培養した。3~4代継代培養後,羊膜上にこれら歯髄由来細胞を播種し,10%FBS/DMEM(control群)あるいは神経分化誘導培地(神経分化群)にて約2週間培養。その後,組織学的・免疫組織化学的検討を行った。
【結果および考察】歯髄由来細胞は,歯の内部に位置するために有害刺激が少なく,抜歯後に医療廃棄物として処理されていた乳歯,智歯などの永久歯から比較的簡便に入手が可能で,細菌感染の機会が少ないためにシート作成の再現性が高い。幹細胞ソースとしても着目されている同細胞を用いて,新たな治療法の開発を目的としている。本結果から,神経分化誘導した歯髄由来細胞は羊膜上で増殖し,羊膜上にて細胞シートを形成しているものと考えられた。これら歯髄由来細胞の神経分化誘導による新たな再生医療的治療法の開発へと繋がる可能性が示唆された。
【材料および方法】歯髄由来細胞は,抜去された智歯より,歯髄組織のみを採取,10%FBS/DMEM培養液にて培養した。3~4代継代培養後,羊膜上にこれら歯髄由来細胞を播種し,10%FBS/DMEM(control群)あるいは神経分化誘導培地(神経分化群)にて約2週間培養。その後,組織学的・免疫組織化学的検討を行った。
【結果および考察】歯髄由来細胞は,歯の内部に位置するために有害刺激が少なく,抜歯後に医療廃棄物として処理されていた乳歯,智歯などの永久歯から比較的簡便に入手が可能で,細菌感染の機会が少ないためにシート作成の再現性が高い。幹細胞ソースとしても着目されている同細胞を用いて,新たな治療法の開発を目的としている。本結果から,神経分化誘導した歯髄由来細胞は羊膜上で増殖し,羊膜上にて細胞シートを形成しているものと考えられた。これら歯髄由来細胞の神経分化誘導による新たな再生医療的治療法の開発へと繋がる可能性が示唆された。