[P-088] エナメルマトリックスデリバティブを用いた歯周組織再生療法後2年の臨床評価
Periodontal regenerative therapy with enamel matrix derivative in the treatment of intrabony defects: a 2-year clinical outcome
研修コード:2504
キーワード:歯周組織再生療法、先進医療、エナメルマトリクスデリバティブ
【目的】エナメルマトリックスデリバティブ(EMD)を用いた先進医療「歯周外科治療におけるバイオリジェネレーション法」は,東京歯科大学千葉病院では2008年から,水道橋病院では2012年から行われている。本研究の目的は,本先進医療による歯周組織再生療法後2年における臨床成績を評価することである。
【材料と方法】本学水道橋病院および千葉病院を受診し,中等度~重度歯周炎と診断された20歳以上の患者のうち,歯周基本治療後の再評価で,プロービングデプス(PD)6mm以上かつ深さ3mm以上の垂直性骨欠損を有する者を対象とした。EMD(エムドゲインゲル)を使用した歯周組織再生療法を行い,2年後まで歯周パラメーターとエックス線写真による評価を行った。本研究は,東京歯科大学倫理審査委員会の承認(No.550)を受け,インフォームドコンセントを得て行った。
【結果と考察】22名(平均年齢55.2±10.6歳,男性9名,女性13名)の42部位に手術を行った。術前の平均PDは6.8±1.2mm,臨床的アタッチメントレベル(CAL)は7.6±1.8mmであった。術後1年での平均PDは3.3±1.0mm,CALは4.8±1.3mm,術後2年での平均PDは3.2±1.0mm,CALは4.5±1.5mmであった。術前の歯根長に対する骨欠損率は47.5±13.3%であった。術後1年での骨欠損改善率は25.6±12.9%,術後2年で36.2±14.6%であった。
【結論】対象となった歯周炎患者にEMDを用いた先進医療を行った結果,2年後まで臨床的に良好な結果を示した。
【材料と方法】本学水道橋病院および千葉病院を受診し,中等度~重度歯周炎と診断された20歳以上の患者のうち,歯周基本治療後の再評価で,プロービングデプス(PD)6mm以上かつ深さ3mm以上の垂直性骨欠損を有する者を対象とした。EMD(エムドゲインゲル)を使用した歯周組織再生療法を行い,2年後まで歯周パラメーターとエックス線写真による評価を行った。本研究は,東京歯科大学倫理審査委員会の承認(No.550)を受け,インフォームドコンセントを得て行った。
【結果と考察】22名(平均年齢55.2±10.6歳,男性9名,女性13名)の42部位に手術を行った。術前の平均PDは6.8±1.2mm,臨床的アタッチメントレベル(CAL)は7.6±1.8mmであった。術後1年での平均PDは3.3±1.0mm,CALは4.8±1.3mm,術後2年での平均PDは3.2±1.0mm,CALは4.5±1.5mmであった。術前の歯根長に対する骨欠損率は47.5±13.3%であった。術後1年での骨欠損改善率は25.6±12.9%,術後2年で36.2±14.6%であった。
【結論】対象となった歯周炎患者にEMDを用いた先進医療を行った結果,2年後まで臨床的に良好な結果を示した。