[P-092] 歯周病患者におけるインプラント周囲疾患に関する臨床研究 第2報:インプラント周囲のプロービングデプスについて
Clinical study on the peri-implant disease in patients with periodontal disease Part2 : Probing depth around implants
研修コード:2609
Keywords:インプラント周囲疾患、歯周病患者、プロービング時の出血、プロービングデプス
【目的】インプラント周囲のプロービングデプス(PD)は,インプラント周囲疾患の診断において,重要な臨床的指標とされている。本研究の目的は,インプラント治療を行った歯周病患者において,インプラント周囲のPDの分布およびPDとプロービング時の出血(BOP)との関係を明らかにすることである。
【材料と方法】被験者は,明海大学歯学部付属明海大学病院歯周病科にて歯周治療を行った後に,インプラントによる口腔機能回復治療を行い,メインテンスに移行した124人(男性41人,女性83人,平均年齢63.3歳)とした。埋入されたインプラントはすべてZimmer Dental社製であった。PDおよびBOPは,プラスティック製プローブを用いインプラント周囲を6点法にて検査した。
【結果】全インプラントの平均PDは2.4±0.9mmであった。BOP陽性部位の平均PDは,BOP陰性部位の平均PDよりも有意に大きかった。
また,上顎の平均PDは下顎の平均PDより有意に大きかった。6点法による検査部位を近心,中央,および遠心に分けて比較したところ,中央は,近心および遠心に比較し有意にインプラント周囲の平均PDが小さかった。さらに,PDとBOP陽性率の関係について検討を行った結果,PDが大きくなるにしたがって,BOP陽性の部位の割合が有意に高くなることが示された。
【考察】インプラント周囲のPDには,インプラント埋入部位や検査部位等の様々な要因が関与している可能性が示唆された。また,天然歯と同様,インプラントにおいても,PDが大きいほど周囲溝底部において炎症が生じている可能性が高いことが示唆された。
【材料と方法】被験者は,明海大学歯学部付属明海大学病院歯周病科にて歯周治療を行った後に,インプラントによる口腔機能回復治療を行い,メインテンスに移行した124人(男性41人,女性83人,平均年齢63.3歳)とした。埋入されたインプラントはすべてZimmer Dental社製であった。PDおよびBOPは,プラスティック製プローブを用いインプラント周囲を6点法にて検査した。
【結果】全インプラントの平均PDは2.4±0.9mmであった。BOP陽性部位の平均PDは,BOP陰性部位の平均PDよりも有意に大きかった。
また,上顎の平均PDは下顎の平均PDより有意に大きかった。6点法による検査部位を近心,中央,および遠心に分けて比較したところ,中央は,近心および遠心に比較し有意にインプラント周囲の平均PDが小さかった。さらに,PDとBOP陽性率の関係について検討を行った結果,PDが大きくなるにしたがって,BOP陽性の部位の割合が有意に高くなることが示された。
【考察】インプラント周囲のPDには,インプラント埋入部位や検査部位等の様々な要因が関与している可能性が示唆された。また,天然歯と同様,インプラントにおいても,PDが大きいほど周囲溝底部において炎症が生じている可能性が高いことが示唆された。