The 83rd Annual Meeting of Japanese Society of Public Health

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Special seminar

特別企画:哲学カフェ(北海道大学COI-NEXT「こころとカラダのライフデザイン共創拠点」共催企画)

Thu. Oct 31, 2024 8:30 AM - 10:25 AM Venue9 (Seminar Room A, Sapporo Business Innovation Center)

moderator:Eri Matsukawa

哲学カフェでは、暮らしや人生のふとした疑問をテーマに参加者同士で語り合い、ともに考えます(哲学に関する知識は一切不要です)。今回はテーマごとに2つのグループに分かれて対話します。

テーマ1:わかっているのに、できないのはなぜ?(ファシリテーター:松川えり)
健康的な食事、運動、勉強、他者への接し方‥‥‥「こうしたほうがいいってわかっているのに、できない!」ということ、ありませんか? あるとしたら、それはなぜでしょう? わかっているつもりになっているだけで、本当にはわかってないから? それとも、実行には「わかる」以外の何かが必要だから?

テーマ2:<死ぬまでここ(地域)にとどまりたい>をどこまで尊重するか(ファシリテーター:中岡成文)
住み慣れた場所に続けて住みたい―これは多くの人の希望ですが、自然災害のリスクが高い場所や、過疎地では、公的・私的サポートをどこまで提供できるのかが問題になります。できる・できないと結論を急ぐ前に、ひとが生きることとその環境整備
について、基本に戻って話し合ってみましょう。

※本企画は北大COI-NEXTの一環で実施している「ライフヒストリー法と対話コンポーネンツの手法を用いた『自分らしさを支える社会的エンゲージメント』の探究」の一環で実施します。参加される方は、記録のための動画撮影にご協力ください。
【略歴】
松川えり
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任研究員を経て、2016年より哲学プラクティショナーとして独立。岡山県岡山市を拠点に、公民館、福祉施設、子育てスペース、病院、福祉施設、学校などで、哲学カフェや対話セミナーの企画・進行を行う。

中岡成文
一般社団法人哲学相談おんころ代表理事、元大阪大学大学院教授。臨床哲学という切り口から、医療や教育の問題を考えてきました。いまは、がんや難病の患者・家族の方と哲学対話(おんころカフェ)を開いています。「生きる」という基本的な問題でさえ、私たちは意外と自分の気持ちや利益をかんちがいしています。哲学対話を通して、自分の生き方や援助のあり方を見直してみましょう。