○飯原 大稔 (岐阜大学医学部附属病院 薬剤部)
セッション情報
シンポジウム
シンポジウム35 制吐薬の臨床試験から学ぶ研究デザインの考え方・創り方
2024年11月3日(日) 13:35 〜 15:35 第6会場 (幕張メッセ 国際会議場 3F 302会議室)
オーガナイザー: 鈴木 賢一(東京薬科大学薬学部臨床薬理学教室), 座長: 横川 貴志(公益財団法人がん研究会有明病院薬剤部), 中垣 繁(静岡県立総合病院薬剤部)
近年、がん化学療法の制吐療法に関する臨床的に意義のある研究結果が相次いで報告されている。制吐薬の進歩により嘔吐発現率は格段に減少した背景から、悪心制御に主眼を置いた臨床試験、制吐薬の副作用回避目的からデキサメタゾンの減量を検証した試験、またオランザピンを含めた制吐療法の2次解析結果などである。これらのエビデンスは薬剤師が主体となり医師らによる協力を得ながら実現した臨床試験である。またこれらの研究では薬学的視点から、ゲノムバイオマーカーと制吐効果との関連性やリスク因子解析等の付随研究も実施している。本シンポジウムでは、臨床的意義のある研究デザイン構築のラショナーレや、非劣勢マージンの考え方、試験結果の解釈、付随研究の意義等に着目し、医師も含めた各研究の関係者よりわかりやすく解説するとともに議論したいと考えている。
○辻 大樹 (静岡県立大学 薬学部 臨床薬効解析学分野)
○鈴木 賢一 (東京薬科大学 薬学部 臨床薬理学教室)
○安部 正和 (浜松医科大学 医学部 産科婦人科)
○横川 貴志 (公益財団法人がん研究会有明病院 薬剤部)