第34回日本医療薬学会年会

セッション情報

メディカルセミナー

メディカルセミナー15 現在に至る手術室における機械化(薬剤管理電子キャビネット「インテリジェントキャビネット」)を活用したタスク・シフト/シェアの具体例

2024年11月3日(日) 11:30 〜 12:30 第9会場 (幕張メッセ 国際会議場 1F 103会議室)

座長: 浜田 幸宏(高知大学医学部附属病院 薬剤部)

共催:株式会社セントラルユニ


厚生労働省は「現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について、医政局長通知(令和3年9月30 日医政発0930 第16 号)」を発出し、医師から他の医療従事者へのタスク・シフト/シェアを推進する方針を打ち出した。その中で、多種多様な医療スタッフが各々の高い専門性を前提とし、各個人の能力や各医療機関の体制、医師との信頼関係等も踏まえつつ、それぞれの能力を生かし、より能動的に対応できるよう必要な取り組みを進めることが重要とし、薬剤師の具体例の一つとして周術期における薬学的管理(手術前、手術中、手術後)が挙げられた。
令和4年度の診療報酬改定で、新設された周術期薬剤管理加算は、手術後の患者に対して薬学的な管理を行うことを評価することを目的とし、具体的には、以下の指導や評価を実施している場合に算定される。
1.患者の入院時に持参薬を確認し、特に慎重な投与を要する薬剤を確認する。
2.医師、薬剤師、看護師などの多職種によるカンファレンスを実施し、薬剤の総合的な評価を行い、適切な処方内容の変更を行う。
3.処方内容の変更に伴う注意点を患者に説明し、ポリファーマシーに関する一般的な注意を啓発する。
日本病院薬剤師会から根拠に基づいた周術期患者への薬学的管理ならびに手術室における薬剤師業務のチェックリスト(2022年度版)が発刊され、医薬品・劇物の適正管理が求められている。周術期薬剤管理加算は、質の高い手術医療を実現するために重要な要素であり、薬剤師の専門性を最大限に活かすことで、患者の安全と快適な回復をサポートできる。本セミナーではタスク・シフト/シェアやトレーサビリティを手術室において(株)セントラルユニ社製品である薬剤管理電子キャビネット「インテリジェントキャビネット」を用いて機械化した具体的な活用事例を3 施設の先生方から紹介してもらう予定である。

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